■柳沢正人
「イタリアの刻と空気を日本画で描く」
「刻を見る丘」
悠久の時と空間の壮大な物語を繊細な筆触と独自の大胆な構図で新たな日本画表現の世界を築いた俊英の日本画家柳沢正人待望の初画集。柳沢正人は日本画でヨーロッパの風景、なかでもイタリアを初めとする歴史的景観を描いている。ルネサンス絵画として見慣れたフィレンツェやローマの眺めが、柳沢正人の筆にかかると、さながら新たなる洛中洛外図屏風の趣をもって出現する。これは、われわれ日本人にとって一種爽快な西洋体験、と言えるのではなかろうか。(宝木範義 序文より抜粋)286×225mm並製本136頁(オールカラー)
1955年長野県佐久市に生まれる/ 1981年 東京芸術大学大学院修了/ 1989年 山種美術館賞展(同'91 '93 '95)/成川美術館・佐久市立近代美術館・倉吉博物館等作品収蔵/ 1991年 五島記念文化賞・フィレンツェ海外研修/ 1992年 両洋の眼「現代の絵画」展(同'93 '94 '95 '96)・個展(イタリア)/ 1993年 菅楯彦大賞展大賞('90佳作賞)/ 1995年 個展(箱根芦ノ湖成川美術館(同'98)・資生堂ギャラリー)/ 1996年 住健美術館・田沢湖高原美術館・成城学園等作品収蔵/ 1997年 メディチリカルディー宮殿作品収蔵・個展(フランス)
「刻を見つめて」
「刻の回廊」