ぎょ(673) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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魚革(4)


さめ1


■鮫革の種類

現存する鮫の種類は、12目21科74属で370種を超えます。全世界の熱帯、温帯および極域の浅い海から深海まで分布しており、日本の近海にも100を越える種類が生息しています。370種を越える鮫の中で、革として利用できるものは、約20種です。日本近海で漁獲され革として利用されるものは主にヨシキリザメです。鮫革の表面の特徴は、鮫肌の所以(ゆえん)である、燐酸カルシュウムからなる楯鱗(じゅうりん)という硬い表皮があります。又、頭部から尾部に向け、細かい連続した網目状に凸凹があります。大型の鮫は、網目状の模様が大きくなります。


さめ2


■鮫革(さめがわ)が縁の下の力持ち
柄巻(つかまき)は刀剣を操るために柄(つか)を補強することと実践的に手溜(てだまり)をよくする目的で行なわれたものです。古代では、刀の柄(つか)は漆木(うるし)や藤づるで巻いたりしていましたが、江戸時代になると革包みにして正絹(しょうけん)の組紐(くみひも)で菱(ひし)に巻かれるようになりました。補強と組紐(くみひも)がずれない工夫として鮫革(さめがわ=エイ)を使いました。上質な鮫革(さめがわ)は一匹のサメ(エイ)から一枚しかとれません。日本では、古い時代からエイ革が用いられており、当時エイ革は鮫革と呼ばれていました。


さめ3


■梅華皮・梅花皮(かいらぎ)

①釉薬が焼成不足のために十分に溶けきらず、ちぢれた状態をいいます。茶器では景色の一つとして賞美され、ことに井戸茶碗では腰部や高台脇に「かいらぎ」があるのが約束事になっています。

②刀の鞘などに使われるエイ科の魚(一説にチョウザメ)の皮のこと。


さめ4

剣道竹刀用極上漆塗鮫革鍔です。


さめ5