魚レット(2)
■東南アジアの川に生息する巨大魚テラピアの革で出来たウォレットです。とても珍しいもので光沢がありすべすべしています。
■Tilapiaはカワスズメ属カワスズメ科に属し、アフリカが産地らしいが、日本にも養殖用として輸入されました。日本では泉鯛(イズミダイ)、近鯛(チカダイ)、地方によっては二イダイ、シンゲンダイなどと呼ばれており、その名前の通り、味は鯛によく似ているという。
雌は400-2000個の卵を生み、雄が口にくわえて保護します。水温が10度以上あれば生息できるようです。相模川の中下流域でたまに見られます。テラピアには、S. massambius (ジャワ島)、S. aureus (ブルー)、S. niloticus(ナイル川)など24種類あります。テラピアの全種類は、暖かい水が好きです。とても成長が早く、5ヶ月もすると500グラムくらいになります。
4500年以上前に始めて養殖された魚としてテラピアは、知られています。古代エジプトでは、食用として湖や池でテラピアを育てていました。今では、世界中の漁師や農家が、人や地球の生態系に良い影響を与えるテラピアの養殖方法を研究しています。テラピアは、生命力が強く、他の魚と違って、水中のどんな種類の植物や微生物も食べる事ができて、どんな水の条件でも水の温度が10度以上なら元気です。育てるのが簡単で、養殖に使った水を農業用の資源として使おうとしている漁師や農家の人もいます。アメリカのカリフォルニアでは、砂漠のまん中でテラピアを養殖しています。
養殖場は、フットボール場の25個分の広さで、大きな温室になっています。巨大な太陽エネルギーの温水タンクでお湯ができて、テラピアが自然に育つように室内を熱帯の気候にしています。養殖場には、水を浄化して魚の排泄物を有機肥料に変える水のリサイクル・システムがあります。養殖場では、アメリカ人のために毎年500万ポンド分の食用テラピアを育てています。テラピアは、白身のおいしい魚で、たんぱく質、オメガ3脂肪酸が豊富で、抗酸化作用があります。オメガ3脂肪酸は、心臓病予防に力を発揮し、抗酸化作用があり老化防止に役立ちます。