七福魚(6)
■福禄寿 七福神の一つ。道教で強く希求される3種の願い、すなわち幸福、封禄、長寿の三徳を具現化しものである。宋の道士天南星の化身や、南極星の化身(南極老人)とされ、七福神の寿老人と同体、異名の神とされることもある。福禄人(ふくろくじん)とも言われる。中国では、鶴・鹿・桃を伴うことによって、福・禄・寿を象徴する三体一組の神像や、コウモリ・鶴・松によって福・禄・寿を具現化一幅の絵などがつかられ広く用いられた。また、背が低く、長頭で長い髭をはやし、杖に経巻を結び、鶴を伴っている像とされる。
「福禄寿」という魚を探しましたが・・・しかたなく「フグ」6種で我慢してください。
■寿老人 道教の神で南極老人星(カノープス)の化身でもある。酒を好み赤い顔をした長寿の神とされ、日本では七福神の一人として知られているが、福禄寿はこの寿老人と同一神と考えられていることからかわりに猩猩を入れたこともあった。寿老人は不死のエリキシルを含んでいる瓢箪を運び、長寿と自然との調和のシンボルである鹿を従えている。また、手には、これも長寿のシンボルである魔法の桃を持っている。
■猩猩(しょうじょう、猩々)は、中国の伝説上の動物。またそれを題材にした各種の芸能における演目。さらにそこから転じて、大酒家や赤いものを指すこともある。しかし、伝説のため、さまざまな説がある。日本では七福神の一人として寿老人の替わりに入れられた時代もある。愛知県の豊明市には、猩猩祭りという行事がある。猩々は宮崎駿の「もののけ姫」にも登場する。オランウータンの和名としても使われたのに合わせてチンパンジーの和名は黒猩猩(くろしょうじょう)、ゴリラの和名は大猩猩(おおしょうじょう)とされた。なお、これらの表記は中国語でも同様である。また、ショウジョウバエは、酒に誘引される性質から猩猩になぞらえて名づけられた。他にも赤味の強い色彩を持つ生物には、しばしばショウジョウ~の名が付されることがある。
■アサヒガニ 猩猩蟹とも呼ばれている。