ぎょ(560) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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花魚風月(10)


くらげうお1


ハナビラウオとおなじように、クラゲと共生する魚がいます。


くらげうお2


名前はそのまんま・・・「クラゲウオ」です。


くらげうお3


■クラゲウオ(イボダイの幼魚)Psenopsis anomala

イボダイの卵は浮游卵で、孵化した幼魚期には表層を浮游するクラゲの傘に隠れて生活します。小さなイボダイが一見気味の悪いクラゲに守ってもらっている様子はいかにも微笑ましい。


くらげうお4


クラゲの周囲には他にもアジやカワハギの仲間などが外敵から身を守るため、毒を持つクラゲを隠れみの にすることが多いのです。もちろん、これらの魚はクラゲの毒に対する耐性を備えています。ところが、イボダイは、クラゲの傘の下をちょろちょろと泳ぎ回りながら時々、傘の下のフサフサした部分をついばんでいます。


くらげうお5


遠目にはクラゲと共生しているかのようですが、実はクラゲはイボダイにとって保護者でありながら大切なエサなのです。瀬戸内地方では、イボダイの幼魚をクラゲウオと呼びます。福井県などでも、クラゲの大発生した年はイボダイの漁獲量が増えるという言い伝えがあります。


くらげうお6