花魚風月(8)
■ハナビラクマノミ Amphiprion perideraion
ピンクのきれいな体色に背筋と鰓蓋に鮮やかな白いラインが入っているのが特徴的。(地域によって若干体色は変化する)
カクレクマノミやハマクマノミなどに見られる鮮やかな色彩ではなく、淡いピンクは見ていても落ち着き可憐な姿を見せる。ハナビラクマノミは、シライトイソギンチャクが代表的な共生イソギンチャクです。
この魚の名前の由来は・・・水槽で飼うと直ぐに死んでしまうそうです。そう、花びらが散っていくように・・・だからこの魚は海の中でしか見れない、という説があります。ちょっとコジツケくさいですが。
■ハナビラウツボ Gymnothorax meleagrisウナギ目ウツボ科 文献によっては学名をG. chlorostigmaとしている場合もあります。
紅海、アフリカ東岸からマルケサス諸島、ロードハウ島、ハワイまでのインド・太平洋域に分布。日本でも奄美諸島以南でみることができます。水深35mほどまでの浅いサンゴ礁域にみられ、幼魚はタイドプールに現れることもあります。サンゴや岩の間などに単独で暮らし、魚類や甲殻類などを餌としています。体は明るい茶褐色~黒褐色で、白く細かい円状斑が散らばっています。また尾の先端部は白色です。
口の中は白色をしており、他種との識別点となります。全身に散らばる白斑を桜の花びらのようなのでこの名前が付けられました。この説は、納得できます。