花魚風月(7)
■アネモネ 学名:Anemone coronaria,Anemone fulgens/別名:ボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)/花期:春
きんぽうげ科。球根、宿根草。南欧から小アジアに分布、Anemoneはギリシャ語の「風」で、風の当たるところに育つ。茎の先端に直径3~6センチ位の花が咲く。葉は細かく羽状に分かれる。花は赤、青、紫、桃、白色、八重もある。高さは約30センチ。
<物語>花の神フローラの侍女アネモネは、フローラの愛する神風ゼピュロスと恋に落ちました.そこで、フローラはアネモネを遠くに追いやりましたが、神の風はなおも後を追うので、とうとう少女を花に変えてしまいました.そこから風のよく当たるところに育つこの花の名前がアネモネとついた、と云われています。
英名は、wind flowerです。これらの名前の由来は風に揺れてる可憐な花から、と言いたいところですがそうではなく、アネモネの種が長い毛を持ち、風によって運ばれることに因んでいます。ちなみに、アネモネには花弁がありません。可憐な花びらは、本当の花弁ではなく萼片が花弁状となったものなのです。
この画像でもわかるように、萼片の部分も花弁状になっているものを時々見かけます。
■オレンジフィンアネモネフィッシュAmphiprion chrysopterusスズキ目スズメダイ科
クマノミに似ていますが、鰭や体の周りが黄色やオレンジ色であることから区別できます。