ぎょ(502) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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魚がギター(2)


ぎた3


魚型のギターが見つからないので、次に着目したのが「ピックガード」です。


ぎた4


残念ながら「蝶」や「鳥」のものしか見当たりません。


ぎた5


植物らしき模様もありました。しかし・・・


べっこう1


高価なギターには「鼈甲」が使用されていることがわかりました。


べっこう2


■ベッコウ(鼈甲)

べっ甲とはタイマイの甲羅を利用した加工工芸品のことです。タイマイは熱帯産のウミガメの一種で、体長1mに及ぶ大きなものもいます。体色は背面が黄色の地に暗褐色のモザイク状の模様、腹面は淡黄色で、背中側の甲羅を覆う13枚のうろこ状の鱗板は瓦状に重なり、背甲の縁は鋭く尖っています。鼈甲が面白いのは、水を付けて適度な温度を加え圧着するとくっ付いてしまう膠質(にかわ)が含まれていることです。


べっこう3


■ワシントン条約

現在はワシントン条約により、原料であるタイマイの輸入が規制されてしまった為、材料が手に入らない状況が続いています。現在、タイマイの輸入は完全に途絶え、世界的にタイマイを保護する活動が盛んに行われています。


べっこう4


■白蝶貝 南洋真珠の「母貝」のことで、それ自体神秘的でやわらかな輝きを持つことから、アクセサリーや細工物として愛されてきました。白蝶貝はパールを作り出す貝で別名「マザーオブパール」とも言われています。柔らかなホワイトシルクのような光沢を持ち、貝独特の綺麗な光沢があり、上品さがあります。白蝶貝は素晴らしい出会いをもたらすと言われています。やわらかな光沢が優しい心へ導き、母性を育むと言われます。現在では 産出量が少なく非常に高価な為に、一部の高級品にしか採用されておりません。オーストラリア・インドネシアなど、南洋の海でしか採れない貝で、採れる真珠は普通の真珠よりかなり大粒です。貝は古くから装飾に使用され、ギターの装飾以外では高級ナイフの柄の部分、ボタンなどにも多く使われています。白蝶貝は、「不安や怒り、傷付いた心を優しさで包み込み、癒し、安らに導いてくれる」と言われています。南洋真珠の母貝(マザーパール)であり、それ自体神秘的で柔らかな輝きを持つことからアクセサリーや細工物として長く愛されてきた素材です。その性質から、母性愛を増徴させ、育児を見守ってくれる優しさに満ちた石だと言われています。オーロラ色に輝く白蝶貝は、同じホワイトでもかなりマットで、角度を変えるとさらにキラキラします。


まーく1

ギターの「ポジションマーク」に貝の象嵌が施されていることもわかってきました。


まーく2


■メキシコ貝 アバロン(Abalone)と呼ばれています。白蝶貝(マザーオブパール)と比較するとブルー系の色合いが強く、より神秘的な感じを醸し出します。又、虎模様が特長です。メキシコアワビのことをまとめてメキシコ貝とも言います。ブルーグリーンをベースにした、独特の光沢を放つ七色の色合いが美しい貝で、古くから漆器などの螺鈿細工にも多く使われています。七色に輝きとてもきれいな貝ですが、原材料がなかなか手に入れにくい貝のひとつです。特に虫食いの多いほど、きつい光が出ます。一般には、ブルー、赤色がきついのが好まれます。アコースティックギターには比較的高級なタイプに使われており、ヘッドロゴ、フィンガーボードのポジションマーク、ギター本体外周のパーフリング等に好んで使用されています。白蝶貝は控えめで品が良い感じですが、メキシコ貝は野性味があり、輝いている感じが強いです。


まーく3