ぎょ(473) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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ぎょ貝類(21)


らでん1


■螺鈿(らでん)は、伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつ。アワビ、カワシンジュガイ(青貝)、ヤコウガイ(夜光貝)、シロチョウガイ(白蝶貝)、アコヤガイなどの貝殻の内側、虹色光沢を持った真珠質の部分を薄く研磨したものを、さまざまな模様の形に切り、漆地や木地の彫刻された表面にはめ込む手法、およびこの手法を用いて製作された工芸品のこと。はめ込んだ後の貝片に更に彫刻を施す場合もある。螺鈿漆器は、漆塗りを施した表面を彫り込み、その模様に合わせて切り出した貝片をはめ込み、さらに上から漆を塗ってから墨で研ぎ出し、ツヤが出るまで磨く。また最初に表面を彫らずに貝片を漆で接着し、その貝の厚さまで漆を塗り重ねる技法もある。貝に限らず琥珀、鼈甲、金属片が使われるものも螺鈿と呼ぶが、金、銀を用いた場合は螺鈿とは呼ばずに平文(ひょうもん)、或いは平脱(へいだつ)と呼ぶ。


らでん2

■昭和26年に国宝に指定された中尊寺金色堂は、初代・清衡によって1124年に建てられたもので、中尊寺創建当初を物語る唯一の遺構。建物全体が金箔や螺鈿により装飾されており、美術工芸の分野でも貴重なものである。金色堂内部の三つの須弥壇には、初代藤原清衡、二代基衡、三代秀衡の遺体と四代泰衡の首級が納められている。特別史跡に指定されている中尊寺境内には、重要文化財の金色堂覆堂、中尊寺経蔵、願成就院宝塔、釈尊院五輪塔があり、寺宝を収蔵している讃衡蔵には、国宝の紺紙金銀字交書一切経はじめ、重要文化財の仏像や八角須弥壇などが展示されている。


らでん3

「巻柱」復元の様子を紹介しましょう。


らでん4

小さな貝片を貼り付けていきます。


らでん5

細かい作業が続きます。


らでん6

まもなく完成です。


らでん7