ぎょ(453) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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ぎょ貝類(1)


かい1


この「ぎょブログ」でこれまで「貝」についてふれてこなかったのですが、貝と魚のおもしろい関係がわかりましたので・・・


かい2


■「貝」と聞くと、アサリやサザエなど食用にしている種類をまっ先に思い浮かべます。お馴染みの貝の中には、二枚の殻が合わさった二枚貝(アサリやハマグリなど)や、殻が螺旋状に巻いている巻き貝(サザエやキサゴなど)があります。一見、かなり異なった形ですが、体の構造を詳しくみてみると、二枚貝も巻き貝も外套膜という組織によって貝殻が作られ、それが体を保護していることがわかります。同じような体の構造をもった動物に、ヒザラガイなどの多板類、ツノガイなどの掘足類、イカやタコなどの頭足類などがあり、これらをあわせて軟体動物と呼んでいます。軟体動物の中には、イカ・タコ類や、巻き貝の仲間であるウミウシ類のように、進化の過程で殻をなくしてしまったものもいます。


かい3


■『魚貝類』をどうして『魚介類』と書くのだろう?

「介」という漢字をその成り立ちは、盾の中に人がいるような形で、“間にはさまれる” “助ける”という意味があります。「仲介」「介護」などの熟語を見ても、想像できます。では何故、魚介類にもこの「介」が使われるようになったのでしょうか?人が鎧を着ている姿にも見え、外側が固いことを意味する語として使われるようになったため、そこから貝やエビ、カニなどの甲殻類をさすようになったのです。「魚介類」とは魚類、貝類のみならず、エビやカニの甲殻類、イカ、タコなどの軟体動物を総称しているのです。一方「魚貝類」ですと、厳密に言えば魚類と貝類しか示さないこととなってしまいます。


かい4


■貝達の中には、他の動物を食べる肉食のものもたくさんいます。その多くは巻貝の仲間(腹足類)ですが、ヒザラガイの仲間(多板類)のババガセや二枚貝類のスナメガイなども肉食です。肉食の貝の中でも、イモガイの仲間はもっとも優れたハンターだといえるでしょう。イモガイの歯舌歯は銛のような形をしており、中に毒が詰められています。アンボイナガイなど強力な毒を持つイモガイに刺されると、人でも死亡することがあります。狩りをするときには、この毒歯を獲物に打ち込み、毒で麻痺した獲物を食べてしまいます。イモガイの仲間は種類によって何を餌にするかが決まっていて、巻貝を食べるもの、ゴカイを食べるもの、魚を食べるものがいます。


かい5