うるうぉい(4)
およそ5億7000万年前、地上に多細胞動物が爆発的に出現しました。この出来事により、現存する主要な動物グループの、事実上すべてが地球上に出揃ったわけです。動物の進化史において決定的な鍵を握るこの事件の化石動物群を残すバージェス頁岩は、多くの注目を集めています。従来、進化の過程は、限られた種が次第に多様に分岐していったものと考えられてきました。しかし、カンブリア大爆発では、現生動物グループの初期の種に加え、現在のどの動物グループにも入らない動物も多く現れています。このことが示す事実は次の通りです。つまり、進化の過程のはじめに大量の生物が存在し、そこからまた大量の生物が絶滅・除去されていった結果、生き残った少数の系統の中で分化が起こったのです。進化観におけるこの大転換は、驚くべきものでした。「必然的な歴史」から、「偶発的な歴史」への、大きなパラダイム転換とも言えるでしょう。
■Lennart Nilsson
医学写真の第一人者レナート・ニルソン氏は、20年前に人間がどのように受胎し、母体の中で発達してく姿を捉えたドキュメンタリー「ミラクル・オブ・ライフ」を発表。その人間の生命の神秘的なドキュメンタリーは、エミー賞を始め数多くのドキュメンタリー賞を受賞しました。
■はるか深い海の底。有毒な硫化水素が流れ出し、猛烈な水圧を受けるこの苛酷な環境で繁栄している生物がいることが明らかになりました。これらのたくましい深海生物の存在は、光や酸素のない惑星でも生物が生存可能だということを示唆しています。
■「私は一体どこから来て、どこに行こうとしているのか」
人は、数百年にわたって、この尽きることのない命題を問いつづけています。長い地球の歴史の中で100年にも満たない、一瞬の時を駆け抜けていく私たちです。
上画像は「とり」の発生段階です。
「さかな」の発生段階です。
「目」は早い時期に生まれるのですね。
「生命」は「地球」そのものなのかもしれません。