魚ジャレ・シリーズ(1)
このシリーズのきっかけは、魚缶詰づくりにさかのぼります。「缶詰」と言えば、アンディ・ウォーホルが真っ先に思い浮かびました。そして、ハッとしたのです。
■アンディ魚(うお)ホール
手法としては「パロディ」ということになりますが、心は「ダジャレ」です。魚をモチーフにして「絵」遊びにとどまらず、「言葉」遊びも楽しんでいます。小学校では「造形遊び」が実践されていますが、「遊び」の世界はとどまることなく広がり続けるものです。とことん「遊びこむ」ことが重要で、その後にやってくる「悟り」こそが「芸術」「創造」の域ではないかと考えています。
魚の「ダジャレ」ということで、「魚(ぎょ)ジャレ」としてシリーズを展開していきたいと思います。
■魚(うお)-キング
このイメージを作品化するにあたり、ビートルズの「アビーロード」レコード・ジャケットが浮かびました。音楽も重要な造形要素となりますから、音楽・美術・文学を総合的に学ぶことのできる義務教育は本当に大切だと思います。
さて、どの部分にどのように魚を合成するのか?
ビートルズ4人の中で、唯一裸足なのがポール・マッカトニーです。何か深い意味がありそうです。そこで、ポールに魚を合成することを考えました。衣服は重い「鉛色」です。深い意味?に相応しく、シュール作家マグリットの作品から魚を借用することにしました。作品制作を通して、内的にはベンチャーズの「Walk Don't Run」のメロディが流れていました。
■魚(うお)ンテッド
これは前にも紹介しましたが、「お尋ね者ポスター作成ソフト」を使用したものです。小さい頃、テレビでよく西部劇を見ましたが、酒場などに貼ってある「お尋ね者」ポスターは深く印象として刻まれています。そして、ピンクレディーの「ウォンテッド」が流行ったり・・・そして、この作品へとつながっています。