ぎょ(205) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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魚文字(2)


もじ5


なかなか「魚」一文字の書はありませんので・・・


もじ6


■還示表臨書

ヨウ白(もう)す。昨(きのう)疏して還示す。憂虞の復た深く、遂に疾苦を積むを知る。何ぞ迺(すなわ)ちしかる耶。蓋し楽を洞庭の野に張れば、鳥は値(あ)いて高く翔び、魚は聞きて深く潜む。豈に糸磬(しけい)の響き、雲英の奏の非なる耶。此れ愛する所殊なる有れば、楽しむ所すなわち異なるなり。君能く己を審びらかにして物を恕せば、則ち常に結する所無からん。


もじ7


■枯魚過河泣(古詩源・楽府歌辞)

枯魚過河泣/何時悔復及/作書與魴ヨ相教慎出入

(枯魚河を過ぎて泣く/何の時か悔ゆとも復た及ばん/書を作りて魴ヨ(ほうよ)に与え/相教えて出入を慎ましむ)乾魚(ひもの)が河を通り、水を慕って泣き、後悔したところでもはや間に合うものではない。そこで世の魚たちに手紙を書き、出入に気をつけるように戒めた。


ばくざん1


中国の漢詩や古い言葉にはなかなか含蓄のあるものが多くて興味深いですね。前掲の「枯魚過河泣」に「乾魚(干物)」が登場しましたので・・・私の大好きな榊莫山先生の作品を紹介します。


ばくざん2


莫山先生の書は、「文字」というより「絵」ですね。実際に「絵」も「字」も本当に自由に「書いて」「描いて」おられる。私もこうなりたいものです。