ぎょ(153) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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深海(2)

■アンコウは、大きくアンコウ類・イザリウオ類・チョウチンアンコウ類の3つのグループにわけられます。アンコウは冬になると、アンコウ鍋やアン肝などその美味なることは有名ですが、食用となるのはキアンコウという種類のアンコウです。


あんこう1

■チョウチンアンコウは、ユニークな姿で有名な深海魚で、熱帯~温帯域の水深800mの深海に棲んでいます。頭にあるチョウチンのような器官は背びれが変化したものです。獲物の少ない深海で、この提灯の先に青白い発光液を噴出し、発光させて獲物をおびき寄せて捕食します。


あんこう2


■雌は、大きいものだと1mを越えるものもありますが、雄は雌の3分の1~13分の1程の大きさにしか成長しません。また雄は、成体になると雌に寄生するという変わった習性をもっています。成体になる以前には体が球形で眼も大きく、自由に泳ぎまわっていた雄が、成体になって雌の体や口内に寄生すると、体は薄くなり、眼や歯、腸までもが退化するというのです。雄と雌との癒着(ゆちゃく)部分には、雌の血管が多数分布しているので、腸をもたない雄は雌の体から通じる血管を通して、栄養を吸収していると考えられています。また、寄生する雄の数は1匹ばかりでなく数匹ということです。寄生しない種もあります。


あんこう3