鱗話(2)
「空」つながりで・・・「蝶」のウロコを紹介します。
■鱗粉
蝶の特徴として最も重要なものです。「鱗翅類(りんしるい)」と呼ぶのも、翅に鱗のようなものがあるという意味で、学術的名称である、Lepidoptera(レピドプテラと読む)も「Lepido=鱗のような」+「ptera (pteron)=つばさ」で意味は同じです。
鱗粉のはっきりした起源は分かりませんが、おそらく体毛から進化したものと考えられています。肉眼では見えにくいのですが、蝶の翅を拡大してみると、瓦(かわら)のようなものが見えます。
この一つひとつが鱗粉なのです。こうしてみると、蝶の翅の模様は一つひとつの鱗粉が集まってできたものと分かります。また、一つの鱗粉の色は一色であることが分かります。つまり、蝶の翅の模様はコンピューターグラフィックのようなものなのです。



