鱗話(1)
これまでもウロコについて書いてきましたが、まだまだウロコ話がありますので、連載で紹介することにしました。
■巻積雲(絹積雲)
別名いわし雲、うろこ雲、さば雲。英名cirrocumulus。高度5~13km程度に浮かぶ、白い小さな塊がうろこのように並ぶ雲。基本雲形の一つで、上層雲に分類される。氷の結晶からできている。高積雲(ひつじ雲)に比べて、1つ1つの雲が小さく、高いところにあるように見える。
この雲は、雲の下の気温が高く、雲の上の気温が低いときに、「対流(たいりゅう)」が起こることによって発生する。この雲と似たような原理を、身近なところで見ることもできる。
「みそしる」のなべをわかしていたら、みそしるの「みそ」が、あちこちで細かく、下からわき上がっているのがわかる。これも、なべの下は熱く、上は熱くないために「対流」が起き、そのせいでこのようになる。