ぎょ(134) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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■1月の魚

というより正月の魚・・・めでたい「鯛」をおいて他にはありません。


めでたい


正月のおせちでは、目(芽)が出るように「クワイ」を食べなあかんとか、いろいろ言われたことを思い出します。鯛では、眼がおいしいとか言って、大人たちがほじくって食べているのを不思議な気持ちでながめていたものです。

そこで思い出した「ウロコ話」があります。


■「目からウロコがおちる」

キリストの奇跡により目の見えない男の人の目が見えるようになったという、新約聖書「使徒行伝(第9章18節)」の「直ちに彼の目より鱗のごときもの落ちて見ることを得」から生まれた言葉です。本来「目から鱗が落ちる」は、誤りを悟り迷いから覚める意味で使われていましたが、転じて現在の意味「何かがきっかけとなり、急に視野が開けて、物事の実態が理解できるようになることのたとえ」となりました。


太古の昔、魚の表面を被う頑丈な鱗は外的から身を守るための鎧の役目をしていました。そして現在、一部の魚を残し進化の過程で鱗は段々と薄く小さくなり、頑丈な鎧としての役目が失われてきました。

■鱗の役割

・体表の保護や浸透圧の調整といった役割(塩分濃度の調整)

・外敵や寄生虫から身を守る役割

・水流の圧力を感受し、流れの速さと方向を知り、また温度や塩濃度の検知器として働く、センサーの役割(側線に沿って存在する側線鱗がその役目を果たす)

・水流の乱れや水の抵抗を抑えて、遊泳運動の効率をよくする役割

・相手を威嚇する為に使われる。(ハリセンボン)

・カラフルな色彩を持つ魚がいる理由は、魚の鱗が色素細胞と光彩細胞を持つ真皮層に形成されるために、あの様にきれいな色を呈します。

・鱗の成分は、コラーゲンとカルシウム(骨や歯の成分と同じハイドロキシアパタイト)から成っています。その為、最近では健康食品として非常に注目され様々な商品が開発されています。