ぎょ(119) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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魚の絵(1)

美術の教科書に必ず掲載される魚の絵の代表は・・・


由一1


高橋由一(1828年3月20日~1894年7月6日)は、江戸~明治期の洋画家。近世にも洋画や洋風画を試みた画家は数多くいたが、由一は本格的な油絵技法を習得した、日本で最初の「洋画家」といってよいであろう。1828年、江戸の生まれで、明治維新の頃はすでに40歳、当時なら「初老」と呼ばれておかしくない年代であった。幼児から画を学ぶが、本格的に油彩を学ぶことができたのは、江戸も最末期の1866年、当時横浜に住んでいたイギリス人ワーグマンに師事したときで、由一はすでに38歳であった。人物、風景などの作品もあるが、代表作として筆頭に挙げるべきは「鮭(1877)」であろう。極端に縦長の画面に、縄で吊るされ、なかば身を欠き取られた鮭のみを描いたこの作品は、西洋の模倣ではない、文字通り日本人の油絵になっており、明治維新から10年足らずのこの時期に、日本人の油絵が技法、表現ともにこの域に達していたことには感嘆のほかない。


由一2

最初の作品は東京芸術大学所蔵のものであるが、同じような鮭の作品が他にもあった。


由一3

この3点の中で、どうして最初の作品が一番有名になったのだろうか???


網さかな

木彫の魚があったので、浮玉結びで網をつくり、高橋由一「鮭」をイメージした作品にしてみました。


由一4

東京芸大についで金刀比羅宮博物館が高橋由一の作品を多く所蔵しています。


由一5

大根と鯛の取り合わせがおもしろい。


由一6

やっぱり「鮭」の作品が一番インパクトが強い。