折蟹(4)
あともう少しです。ここまでくれば、もう蟹は目の前です。
先ほど折ったのは蟹の足になる部分です。次は蟹のハサミを折ります。4羽の鶴の羽根にあたる部分の2枚をハサミにします。切れ目ではない方に4枚あるはずです。向かい合わせの2枚を画像のように、半分に折って、ハサミのシャープさを出します。
向かい合わせの2枚を折ったら、それぞれの中央にハサミで「蟹のハサミ」の切れ目を入れます。根元ぐらいまで切り込みを入れてください。
蟹のハサミ部分を横側になるように全体を整え、前後に残りの鶴の羽根部分がくるようにします。この2枚の羽根が、「ふんどし」と「眼」になります。さて、蟹らしくなる瞬間が始まります。鶴の首・尻尾を折る要領で、まず1つ・・・
もう一度折ると鶴の首ですが、蟹の場合はツメも折りますので、鶴の首よりも角度をゆるめにして2回目を折ってください。
どうですか、急に蟹らしく見えてきたでしょ。あわてないでください。ここで紙が破れたらもともこもありません。ゆっくりとすべての足を折っていきます。より蟹らしくするためには、折る角度・開き具合を微妙に変化させることです。すべてが同じでは、蟹の動き出しそうなリアリティが表現できません。
足の角度を変化させながら・・・
すべての足を折り終えました。8本あるはずです。
次は最終段階に入ります。