ぎょ(59) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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折蟹(2)

この「折蟹」を多くの人に伝えるためには、「折り図」が必要であった。いろいろな折紙本を探しても見つからない。自分で図をかこうと何度かチャレンジしたが、途中で挫折してしまった。プロセスが長いこともあるが、裏や表へと立体的な折り方がどうしても図にできない。結局は写真でしか記録できない。以前、HPを開設していたこともあるが、やっぱり写真でもなかなか理解してもらえない。手から手へ眼から眼への古来からの「伝承」しかないのである。ということで、様々な研修会で紹介してきた。多くの人がとびついてくれた。しかし、私が出向ける研修会などたかがしれた数でしかない。

今回、このブログで紹介しようと思ったのは、HPと違ってブログはライブ感覚で伝えられるという利点、しかも人から人への伝播力はすごいものがある。HPが「静」ならば、ブログは「動」なのである。ぜひ、多くの人に広がってほしいと願っている。


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正方形の4つの角を中心に向かって折る。


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さらに正方形の4つの角(切れ目があるので8つの角)を中心に向かって折る。これはあくまで「折り目」をつけている段階である。


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切れ目の入っている4つのブロックのそれぞれに鶴と同じように「袋折り」をする。1枚の紙なら簡単なのだが、4つがくっついた状態なので、少し頭が混乱するかもしれない。先ほどの「折り目」があれば折りやすいことが理解してもらえると思う。


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しっかりと「袋折り」を折りたたんだ状態。


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次にまた「折り目」をつける。鶴の羽を折るために中心から放射状になるように、4つのブロックの切れ目を熨斗型に折る。


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「折り目」をたよりにして熨斗型部分を広げて舟型に折る。


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舟型をしっかり折り込んだ状態。手裏剣のような形ができあがる。