魚骨話(1)
魚の骨が造形的におもしろい・・・と書いたところで「魚骨話」をはじめたいと思います。
学生の頃だったと思いますが、古本屋でピカソの安い画集を見つけて購入しました。作品よりも制作中の写真がおもしろかったからです。中でも食事中の写真、ピカソが魚を食べている様子がありました。きれいに魚の骨を残して食べてから、その骨を陶板に押し付けて皿を作ってしまうのです。あまりの見事さに感動しました。ピカソの「遊び心」が好きです。残念ながらその画集はどこかにいってしまいましたが、その写真はくっきりと頭に焼きついています。その陶芸作品ではありませんが、ピカソの魚の皿がありましたので紹介しておきましょう。
さて、以前にスキューバダイビングで撮影した「ムラサメモンガラ」というカワハギの仲間を画像で紹介しましたが、その模様のおもしろさから英語で「Picaso toriggerfish(ピカソ・モンガラカワハギ」と呼ばれているらしいです。うらやましい魚ですね。
ピカソとならぶ画家にパウル・クレーがいます。こちらは魚骨ではありませんが「金色の魚」という有名な作品があります。私も「金の魚・銀の魚」という作品を作りましたので、うれしくなりました。紹介しておきましょう。
このような大胆な構図?で作品が描けるのはクレーぐらいのものでしょう。ピカソの「遊び心」とクレーの「子ども心」というところでしょうか。「銀色の魚」という作品は誰か描いていないかなあ・・・やっぱり、金と銀はそろっていてほしいものです。子どもって、金銀が好きですよね。いやいやお年寄りでも金さん銀さんがいましたので、年齢に関係なく好まれる色かもしれませんね。

