ブリキ話(6)
さて、缶詰製作のマシンは正式名称は「家庭用缶ロール機」と書いてありました。
空缶もどっさり注文しましたので、私の部屋はまるで缶詰工場のようです。うれしい悲鳴。銀色に輝くブリキ缶にかこまれて至福の時を過ごしております。一つまた一つと「魚グッズ」を詰めては缶詰にしていく・・・しかし、このままでは商品になりません。ご存知「ラベル」によって中身の値打ちが計られるというものですから。そこで、いろいろな缶詰ラベルを調べました。どれもこれもベタなデザインで、だからこそ缶詰らしいのであります。そもそも缶詰は保存食料ですから、古めかしいノスタルジックなデザインがふさわしいのだと思います。さてさて、またまたパロディ心がうずきます。どのデザインを下敷きにするか・・・
記念すべき第1号缶ですから、JASマークや食品表示部分も・・・
「SAV」についてはこれまで説明してきませんでしたが、「すくらんぶる・アート・ヴィレッジ」の略称です。現在進めている巨大プロジェクトです。詳しいことはまたどこかで紹介したいと思います。
これで缶ラベルの完成です。出来上がった真新しい缶詰にラベルを巻いていく作業は緊張の一瞬です。ズレないようにいがまないようにと一つ一つテイネイに心をこめて貼っていきます。
どうですか?ほれぼれとします。自画自賛ではありますが、当初イメージしたとおりの出来栄えに大満足です。さて、この缶詰はプルトップ式なので・・・上部にそれが見えてしまいます。それではノスタルジックな気分もこわれてしまいますので、あえて上下を逆にしてラベルを貼りました。やっぱり缶切りであける・・・という雰囲気を見た目だけでも味わってもらいたいのです。



