バタフライマン7 | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

「すくらんぶる展」は、大阪堺市の宿院にある「ギャラリーいろはに」を会場にしています。そもそもは、大学時代の同級生の友人が画廊をオープンするという話から始まりました。その記念にということで、私の家族によるファミリー展をやらせてもらいました。続いて図工美術仲間による「CD-ARTS展」を開催しました。そして、3回目は「教え子」たちと展覧会をやりたいなあと考えていたのです。ちょうど芸大に多くの教え子たちが在学中でもありました。卒業の年を迎えて教え子たちが集まり、この「すくらんぶる展」が企画されたわけです。そのような流れの中にあって、当然のごとく私自身は過去の様々な制作の過程をふまえて現在に至っているわけですが、今回の「蝶」制作にあたっても「CD-ARTS」から離れるわけがありません。


CD蝶1


その昔、美術教材として「レコードジャケット」のデザインがありました。しかしCD全盛時代となり、その教材は過去のものとなりました。それを復活させるにあたり、CDのジャケットデザインでは画面が小さすぎることから、CD-ROMそのものを素材とする教材を開発したのです。大型家電量販店には、無料のインターネット接続用CDがあふれていました。結果として捨てられる「賞味期限の切れたCD-ROM」を大量に譲り受けて、「CD-ARTS」の実践が展開されました。


CD蝶2


銀色に輝くCDそして透明なCDケースを用いた教材開発は可能性に満ちていました。これまで忌避されてきたプラスチックという素材へのチャレンジでもありました。環境問題に対して、ネガティブにとらえるのではなく、あくまでポジティブに挑戦することが大切だと考えています。


CD蝶3


プラスチックは熱による加工が有効です。ハンダゴテやアクリル工芸に用いるヒーターなども活用しました。さらに接着関係ではホットボンドなども接着と描画の両面から今後さらに活用されるべきものだと思います。