まずはペットボトル蝶を用いた作品をどう展開するかを考えた。とりあえず「言葉遊蝶」あたりから気楽に進めていけば、おもしろいアイデアが出てくるだろうと、いろいろ思い描く。
「電話蝶」を制作するにあたり、ぶ厚い電話帳を苦労して切り抜き、さらにペットボトルに電話帳のページを貼り付ける。半立体作品になるため、箱額を探す。様々なインテリア額を購入し、改造して完成させた。第一歩としては、まずまずのスタートである。
「蝶能力」今では笑い話であるが、昔スプーン曲げという超能力が流行したことがあった。そこでスプーンを曲げて蝶をとまらせるアイデアが浮かんだ。立体作品になるので、フィギュア用のケースに収めることにした。スプーンをどう固定するかを悩んだ末、木でできている立方体の卓上万年カレンダーを削って取り付けることにした。
「蝶診器・蝶刊・蝶報員・蝶査・・・」いろいろ考えたがどうも作品になりそうにない。くだらないダジャレばかりで行き詰ってしまった。その時、ふと童謡「ちょうちょ」が浮かんで口ずさんでいると・・・「ちょうちょちょうちょ菜の葉に止まれ、菜の葉が飽いたら桜に止まれ」・・・そして「時間よ止まれ」というフレーズがひらめいた。これだ!ということで早速アイデアをめぐらせた。実際の時計の中に蝶をぎっしり詰め込んで、時計の針を動かなくしてしまうのである。ペットボトル蝶をピンクばかりにしてしまったので、ちょっと後悔している。