青の伝説(50) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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コバルト60

Cobalt Blue》青色顔料の一種。酸化コバルトと酸化アルミニウムを混合・加熱して色を作る。アルミン酸コバルト。化学的に大変安定している。耐光性もよく、毒性もない。コバルトとアルミニウムの比率によって色の濃淡が変わる。また、その顔料の色と似た、緑色を帯びた深い青色を指す。コバルトブルーは1802年テナールが初めて合成し、1800年代中頃には広まっていたようです。コバルトブルーには青の強い物と、やや色の淡い物(ペール)が存在します。主成分はアルミン酸コバルトCoO・nAl2O3です。コバルトが多いほど青が強くなり、アルミニウムの割合が多いと淡い色の顔料になります。水酸化アルミウムとリン酸コバルトを1200度C位の高温で焼いて製造されます。《コバルト》元素の一つ。元素記号はCoで原子番号27。鉄族に属する金属元素。コバルトは、ビタミンB12の構成元素で、貧血を防ぐ作用があります。また、神経繊維の保護を行い、神経の働きを正常にする働きもあります。コバルトが欠乏すると、悪性の貧血や、食欲不振や、手足のしびれ、集中力・記憶力の低下などが起こります。コバルトが、多く含まれる食べ物は、レバー、エビ、ハマグリ、アサリ、牛乳、ココアなどです。《ガンマナイフ》脳(の深部)にある病巣に対して、集中したコバルト照射を行うことで、病気を治す治療法です。正確に病変部位に限局して照射するため、正常脳部分への被曝を最小にすることができ、合併症の頻度を最小限にとどめることができます。「きっちりと病変部位をえぐり取る。まるでガンマ線を利用したメスだ」ということで、このシステムはガンマナイフと呼ばれています。ガンマナイフは、201個の小さなコバルトビーム線源をドーナツ状に配置します。すべてのコバルトビーム線が正確に中心の点をねらっています。照射する範囲を絞って正確に病巣を照射し、散乱線等による余分な正常部分への被曝をふせぐために、分厚いタングステン製のヘルメットをもちいます。《コバルト60》画像は「MDSノーディオン社製 JS-8500型ガンマ線照射装置」。工業的な除菌法としては、高圧蒸気(オートクレーブ)滅菌法・EOG(エチレンオキサイドガス)滅菌法・放射線(ガンマ線,または電子線)滅菌法があります。その中でも、ガンマ線滅菌法は他の滅菌法に比べて次ぎのような優れた点をもっています。●最終梱包形態で滅菌処理ができます。●常温で滅菌処理するため、高温処理が引き起こす製品の材質変化や破損の心配がありません。●有害残留物の心配がなく安全です。●滅菌工程管理がきわめて容易です。●多量の製品を連続的に同一の条件で滅菌処理ができます。ガンマ線滅菌法の不利な点としては、高分子材料の劣化(着色・着臭を含む)を考慮しなければならない場合があることです。Cerulean Blue》多少緑みを帯びた、色の淡い青色の顔料です。主成分は錫酸コバルトCoO・nSnO2です。コバルト塩と酸化錫及びケイ酸を高温に熱して製造されています。19世紀半ばに商品化された。顔料は、耐光性が良く、安定していて毒性もない。Turquoise Blue》ターコイズブルーはトルコのブルーという意味ですが、決してトルコ石を砕いて使っているわけではありません。もしトルコ石を砕いているのならとんでもない値段がします。ターコイズブルーは緑みを帯びた明るい青です。Manganese Blue》マンガニーズすなわちマンガンのブルーです。毒性があるため注意が必要です。手で直接触れないようにして、扱った後は手を洗うようにしましょう。マンガンブルーは隠蔽力はあまりよくありません。マンガニーズブルーの組成はマンガン酸バリウムと硫酸バリウムBaMnO4BaSO4です。Phthalocyanine Blue》非常に優秀な有機顔料です。構造を見れば分かるようにフタロシアニングリーンの兄弟のような顔料です。大変よく使われている顔料なので知らないうちに使っていることが多いかも知れません。ペンキの青にはたいがいこの顔料が使われています。色が強く、青からやや緑みを帯びているものがあります。最も青いものでも若干の緑みを帯びているようです。