《和訓栞》谷川士清
谷川さんは1709年(宝永6年)に伊勢国安濃郡八町(現在の津市八町3丁目)で生まれ、1776年(安永5年)に没するまで津で暮らしました。名医として庶民の信頼を受けて医業に励むかたわら国学の研究に励み、本居宣長とともに伊勢国の生んだ二大国学者と呼ばれる高名な偉人です。国学者としての士清の業績は日本初の五十音順国語辞典「和訓栞(わくんのしおり)」、「日本書紀」に注釈を加えた「日本書紀通証(にほんしょきつうしょう)」の二大著書が代表的なもので、国史の実証的注釈と国語研究を通して、日本で最初の本格的な五十音順に配列した国語辞典を作り上げました。士清が住んでいた家は、士清が没する前年の1775年に新築又は改築されたと考えられるもので、1967年(昭和42年)に国指定史跡となり、その後津市が買い取り、1979年(昭和54年)に解体復元工事が完成して、「谷川士清旧宅」として一般公開されています。
http://www.kankomie.or.jp/m_seasonal/04_11/01.html