「スクリュー」で忘れてならないのが・・・
《Screwdriver》
イランの油田で働いていた男たちが、熱い日中にオレンジジュースをただ飲むだけでは味気ないので、傍らにあったウォッカを入れて飲んでいた時に、マドラーなんてない油田の作業場でウォッカとオレンジジュースを混ぜ合わせるために使用していたものが作業に使っていたドライバーだったのです。ある日、作業場の新しく配属された新人が、先輩の作っている飲み物を見て「それ、なんですか?」と尋ねました。尋ねられた先輩は、かき混ぜているねじ回しのことを聞かれていると勘違いし「スクリュードライバーだよ、見れば分かるだろ?」と素っ気無く返答したそうです。スクリュードライバーとは、勘違いから生まれたカクテルなのです。カクテルの名前の中にはこうした間違いから生まれた名前が少なくありません。生まれは雑で無粋でも、昭和28年に日本に上陸し、ウォッカの販売と同時にその消費量はどんどん伸び、一気に頂点にまで登りつき、ウォッカ自身が無味無臭でオレンジジュースの味だけで女性が飲みすぎて、レディーキラー(Lady Killer)カクテルの異名を貰ってしまったが、それほどアルコール分は高くない。夏の暑い日、喉の乾きにぴったりの爽快なカクテルである。
《スクリュープロペラ》
船の推進器について考えると、今一番使われているのが、スクリュープロペラ(螺旋推進器)です。それぞれ用途によって羽の形や、枚数など違いますが、基本的には螺旋の羽を回転させて推力を得ています。この方法が推進の効率や、製品の価格的に一番経済的らしい。その他ウオータージェット推進器や、電磁誘導ジェット推進(これも一種のウオータージェット)など有るが、スクリューが一番普及しています。画像を見てください。スクリューが作り出す渦は見事な螺旋で感動します。
《プロペラの原理》
スクリュープロペラは、船の代表的な推進器のひとつである。「プロペラ」は機関が作り出した動力を、推力に変えるための道具だ。スクリュープロペラには、ピッチが固定された固定ピッチプロペラと、ピッチを自由に変えられる可変ピッチプロペラなどがある。プロペラの原理は、ボルトとナットの関係と同じである。ボルトを回せば、ボルトはネジ山にそってナットを後方へ押し出し、前へ出ようとする。これと同じようにスクリュープロペラを水中で回せば、その翼面が水を後ろに押して、前へ進もうとする。またスクリュープロペラの1回転で進む距離をピッチと呼ぶ。可変ピッチプロペラは、プロペラの角度を変えるだけで主機の運転状態を変えずに速度を変化させたり、前進後進を変えたりできる。
《ナカシマプロペラ株式会社》
岡山市に本拠を置く船のプロペラメーカーで、モーターボートから数十万トン級の船まで、あらゆる種類のプロペラの製造を手がけている。世界のおよそ40%をつくっているといわれる。プロペラは船ごとに全部設計が異なる。したがって完全な注文生産である。この船にはどのように設計すればいいか。そして、その型をつくって鋳込んで削り上げる。ここまではコンピュータによる作業だが、最後の仕上げは手作業だ。極めて高度な職人技の世界である。
組み立てが数値によるモノづくりなら、すり合わせは触覚や視覚によるモノづくりです。数値を得意とするのはコンピュータ、触覚や視覚に優れるのは人間。巨大なひと塊の金属を最適商品としてお届けする私たちの仕事は、どこまでも人間的です。http://www.nakashima.co.jp/