
《やまたのオロチ》
日本神話における蛇退治の話。素佐之男命と八岐大蛇(やまたのおろち)との一戦である。大蛇は年を経て巨大化した蛇で、ここに登場する大蛇は、身体に四肢を持たず、蛇形を保ったまま頭のみが龍と化したものとして描かれる。この神話は、異文化の部族同士の争いを神格化したもので、大蛇の尾から天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を得たということは、一方を鉄文化を持った部族とする説もある。
《龍と蛇》
龍の起源は蛇にあり、龍は正当さを主張するために用いられ、「龍は政治化された蛇である」とする説がある。一方で「龍は馬や猪あるいは鹿などのトーテムを中心として形成されたものであり、蛇が龍の中に取り入れられた部分もあるが、蛇がその中心的母体となって龍になったわけではない」という説もある。
「アジアにおける龍神崇拝は蛇神崇拝を基としたものであるが、仏法がもたらされるより以前にすでに中国には龍が存在していた」とする一方、蛇そのままの形態が中国において龍と同一視されたのは、龍も蛇を起源とする動物だからだろうか。また形態こそ類似するものではあるが、善と悪、全く異なった性質を持つ龍と西洋のドラゴンは同一のものではなさそうである。それぞれ独自の起源を持つのだろうか・・・難しくなってきたので起源についてはここらで終わりにします。
《御幣》
神主さんが「御祓い」で振り回す、棒の先で紙がピラピラしてるやつです。これをよくよく考えますと、平面的には単なるギザギザに見えますが、立体的にとらえるとこれは「螺旋」ではないかと思うのです。さらに「注連縄」は、これはどう見ても「蛇」ですよね。「縄」そのものが「蛇」を意味しているのかもしれません。さらに「沖縄」の「縄」もやはり「蛇」から来てるように思います。琉球王朝の象徴でもある「首里城」が復元されていますが、たくさんの「龍」が彫刻や壁画として存在しています。古来より大陸の文化と日本の文化が交流・合流した地域でもあります。