螺旋物語(8) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

もう一度「シャンボール城」にもどって調べてみることにする。
《シャンボール城》
樫、白樺、赤松などがあふれるソローニュの森の中、5,500haの敷地に、元は狩猟の館だったものを壊し、フランソワ1世の命で建てられたロアール最大規模の城。440もの部屋を持つ館は、左右対象のルネサンス様式。主要工事の終わるまで約20年、国庫のすべてをかけ1536年に完成した。中央部に林立する尖塔はゴシックやビザンチン様式で、建物最右翼の円塔は礼拝堂。フランソワ1世の紋章は、火を噴くとかげサラマンドル、シャンポール城を居城にしたフランソワ1世は、自らの力を誇示するため、場内に700か所以上もサラマンドルを刻み込んでいる。
《Leonardo da Vinci》1452年4月15日~1519年5月2日
1515年フランス王フランソワ1世が即位すると再びミラノを占領する。その際ボローニャで行なわれたフランス王とローマ教皇レオ10世の和平交渉の結決役に任命され、おそらくこのとき初めてフランソワ1世に出会う。1516年にはフランソワ1世の保護を受け、アンボワーズ城近くにあるクルーの館と年金を与えられて余生を過ごす。1519年にフランスのクルーで亡くなった。このことから考えると、城はダ・ヴィンチの死後に完成されているわけで、やはり「二重螺旋階段」は彼の構想企画をもとにして実現されたということになる。残念ながら彼の設計図面・手稿を見つけられないので、絵本作家で建築家でもある青山邦彦さんの本にその断面図が掲載されているので紹介しておこう。