螺旋物語(59) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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螺旋階段で有名なヴァチカン博物館に・・・
《ラオコーン》
トロイアのテュンブレのアポロンの神官。トロイアの王プリアモスの助言者であったアンテノルの子。トロイア戦争中、ギリシア人はトロイア城が陥落しないので巨大な木馬をつくり、そのなかに兵士を隠して放置し、トロイア攻略をあきらめたとみせかけて、木馬が城内に引き入れられたときに、なかの兵士が内側から城門を開ける計略を考えた。ラオコーンはトロイア人がその計略にかかることを心配して、木馬を城内に引き入れることに反対した。彼が海辺でアポロンに犠牲を捧げていたときに、2匹の大蛇が泳いできて、彼と二人の息子を締め殺した後に、アテナ神殿中の女神の像の下にとぐろを巻いた。この蛇は、彼が木馬の引き入れに反対したために、ギリシア側に味方するアテナが送った、といわれる。蛇に巻かれて苦しんでいる有名なラオコーンの像は、ロードスの彫刻家アゲサンドロス・ポリュドロス・アテノドロスによる前1世紀の作である。「ラオコーン」は「ミロのヴィーナス」と対比的なギリシャ彫刻の完成を見る感がする。ミケランジェロが手本にしたことや、ゲーテが感動したことが伝えられている。