世界で一番怖い?螺旋階段は・・・イタリアのトスカーナ州にあります。
《Torre di Pisa》
ティレニア海に注ぐアルノ川の河口にあります。この都市で最も有名な観光地は奇跡の広場(Campo dei Miracoli)に面するピサの斜塔やピサ大聖堂(ドゥオーモ)に代表されるロマネスク様式の建造物群。ピサの斜塔(鐘楼)は1173年から建設が開始されたが、4階部分まで工事が達した時に地盤沈下が起き工事を中断。工事開始から約10年後。そして1275年に工事が再開され、ジョヴァンニ・ディ・シモーネやトッマーゾ・ピザーノらにより様式を変えずに14世紀前半に完成した。高さは約55メートル。塔の形はラヴェンナに多く見られるようなビザンチン様式の円筒型をしている。海外からだけでなく、イタリアの地方の都市からも文化を吸収してできたピサの文化が読み取れる。またドゥオーモから完全に離れて建てられている。1層目はドゥオーモ後陣のように半円柱が使われその上部にアーチがかかっている。2層目以降は回廊形式で、鐘が設置されている最上階は本体に比べやや小さめになっている。またこの部分だけ傾斜と反対側に傾けられているため、全体としてはバナナ型にそった状態になっている。現在は修復も終わり、このままであと300年は大丈夫だろうといわれている。階段は297段あり、重量は14,453t、地盤にかかる平均応力は50.7tf/m2と見積もられている。現在の傾斜角は約10%で、傾斜の進行は止まっているそうである。斜塔の上部は鏡餅のように二段構えになっていて、くるくると長い螺旋状の石の階段を上に行くと、いったん外に出る。此処は鉄の柵があるが天辺ではなく、もう一度小さな建物に入り直して階段を上ると、そこが斜塔の天辺。ピサの斜塔に登るには原則予約制。当日希望の時間を現地で直接、あるいはインターネットで予約。www.opapisa.ithttp://torre.duomo.pisa.it/
ガリレオガリレイは、1564年にピサの近くで生まれた。教会のシャンデリアがゆれるのを見て、振り子の原理を発見し、斜塔からは羽根と鉄球を落として落下の法則を見出し、それまで常識とされていた、重いものほど早く落ちるというアリストテレスの説を打ち砕いたと伝えられている。だが、この手の話にはありがちな作り話だという意見が今では主流です。
さて世界でなぜ一番怖い螺旋階段かって?それは斜塔なんですから・・・