最後の塾弁当〜ある日の教室から〜 | 塾 岩出・紀の川で学習塾・進学塾をお探しのあなたへ

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■2023年度合格実績■
桐蔭5名向陽2名開智7名信愛3名那賀7名粉河5名北1名笠田1名市和1名羽衣1名近泉1名初橋8名浪商1名和高専1名
和歌山大1名立命館大1名関西大1名関西外大1名宝塚医療1名和県看1名野上1名
和大附中1名近大和中2名奈良智辯1名


最後の塾弁








世の中は3連休ですね。
成人式を迎える新成人のみなさん、
本当におめでとうございます。




社会という荒波に負けないように
しっかり学んでいってくださいね。








塾・予備校はどちらも、
猛勉強の日々。



子供たちの表情は真剣そのものです。



週明け10日の試験を皮切りに
共通テスト、私立中学、県立中学、
私立高校、私立大学と
怒涛のごとく続きます。



そうすると、そろそろ
「最後の塾弁(塾のお弁当)」に
なる子があらわれます。






いつも、こんな話をしています。

「みんなにお願いがあります。
最後の塾弁だけでもいいので、

お家に帰ったら、
自分で洗ってくださいね。




ピカピカに洗ったお弁当箱を見せて、
こう言ってください。  




『お母さん、今日まで塾の
お弁当作り、本当にありがとう
ございました。




仕事で疲れてる日もあったでしょ?




日曜日、ゆっくり寝てたい日も
あったでしょ?
 



毎日同じだと飽きるからと、
献立を考えてくれたり、




少しでも温かい方がいいかと
休憩時間に届けてくれたり、




それでもお母さんは毎日毎日、
ときには1日2回も、お弁当を
私のために作ってくれました。




ほんとうにありがとう。




そのおかげで、ずっと塾で
受験勉強に集中することができました。




このお弁当のお陰で、がんばって
これました。

お礼は、合格通知で
勘弁してください。』




と言って、ピカピカのお弁当箱を
お母さんに渡してください」







ウチにはこんな子もいてるんです。

父子家庭のAちゃん。




Aちゃんはいつも、自分でお弁当を
作って、自分で洗っています。
炊事洗濯掃除、弟の世話も
お手の物です。
本当にがんばっている受験生です。






先日、Aちゃんパパと懇談をしました。
勉強、成績の話はすぐに終わり、
こうお願いしました。






「お父さん。
Aちゃん、ほんまがんばってますよね。

ですので、どうか、
最後の1回だけでもいいので、
お父さんが塾弁を
作ってもらえへんかな?」




「ええ!?
私、スーさんみたいに
よう作るかな!?」




「大丈夫ですよ。
詰めるだけでもいいから。
そうしたら、こっちで、
私からAちゃんに
こう言います。

『良かったなあ。そしたら、
今日は、お弁当箱、
ピカピカに洗ったら、
お父さんにお礼言うんやで』
って。






Aちゃんパパさんは、
涙を流しながら、
「がんばってみます!!」と
おっしゃってくださいました。





その時もまた、Aちゃんパパ
号泣するんやろうなあ。








今、受験生たちは、
ピークにきています。

「もう、こんな勉強したくない」
「なんでこんなに勉強しやなあかんの」

なって頭によぎるでしょう。
それが普通です。

ただ、それって自分自分なんですよね。

毎日送り迎えしてくれるお母さん、

明日も朝早くても居残りの時、
夜遅くにお酒飲むのも我慢して
迎えにきてくれるお父さん、

塾の費用を出してくれているお父さん、

家では、なるべく静かに協力している
弟妹たち、

何もできないからと、毎日氏神様に
お参りされているおじいちゃん、
おばあちゃん、

応援してくれている学校の先生、
クラブの顧問、同級生・・・。

そんな人たちに支えられて、
無事何事もなく、受験勉強し、
受験できると思えば、
「なんで私ばかったり」なんて
言葉もでてこなくなるんじゃないかな。

みんなのお陰です。
そして、
そのみんなのために、
みんなを笑顔にするために、
受験がんばります!!
って、
言えそうな気がしませんか。





さあ、今日も明日も模試です。



今までのがんばりを
全力でぶつけておいで。