私の塾から、準2級の2次試験を受けた2人、共に合格されました。おめでとうございます!
さて、今日は、いろいろある英語の資格試験について、書きます。
♥英検
正式には実用英語技能検定で、日本英語検定協会が主催する英語技能の検定試験です。
年3回実施される試験の受験志願者数は年間で350万人超受験します。
日本国内の企業での認知度が高いということもあり就職活動をする学生に人気のある試験ですが、近年高まっている英語学習への関心や、学校での早期英語学習の流れもありさまざまな年齢層の方からも注目度が高まっています。
♥英検5級
基本的な家族や趣味のことなどを問う問題が出題される傾向にあり、必要となる語彙は300から500語程度と中学初級レベルです。
♥英検4級
簡単な文章を読み解く理解力と、さまざまな事柄を英語で表現する技術力を問う問題が多く出題されるため、英語の基礎力が必要です。中学中級程度です。
♥英検3級
英作文、二次試験として面接形式のスピーキングテストが導入され、中学卒業レベルです。
♥英検準2~2級
高校卒業レベルです。大学入試や入学後の単位認定、就職活動の際のアピール材料としても利用することができます。文化や社会的な問題を織り交ぜた長文を理解し問題に答えるスキルなどが要求されます。
♥英検準1~1級
英検1級は、大学上級レベルです。リスニングや長文読解力に加え、2分間のスピーチや面接官からのQ&Aに的確に答えられるスピーキング力が必要となります。
♥GTEC(ジーテック)
正式には、Global Test of English Communicationで、ベネッセがアメリカの語学教育企業ベルリッツ・インターナショナルと共同で開発した英語4技能テストです。
実生活で遭遇しやすい場面を想定した問題が多く、使えるコミュニケーション力を測定するのが目的です。
テストの採点は海外で行われ、すべての回答を複数人でチェックし、一致しない回答は上位採点者が採点することで公平性と採点の質を保っています。
GTECは子供向けから社会人向けまで3種類。GTEC Junior・GTEC・大学生・社会人向けGTECです。
GTECには、4つのタイプがあります。
♥Core
受験目安は中学2〜3年生。
上限スコアは840点で、高得点をとった場合は海外での語学研修を楽しめるレベルで、英検では準2級レベルです。
♥Basic
受験目安は高校1〜2年生です。
上限スコアは1080点で、高得点をとった場合は高校留学で授業に参加できるレベルで、英検に換算すると2級レベルです。
♥Advanced
受験目安は高校2〜3年生。
上限スコアは1280点。高得点をとった場合は海外の大学に留学して授業に参加できるレベルで、英検では準1級レベルです。
♥CBT(Computer-Based Testing)
受験目安は高校3年生です。
上限スコアは1400点。高得点がとれれば自分がくわしくない分野の話にも対応でき、発言できるレベルです。英検では1級に相当します。
♥TOEIC(トエック)
正式にはTest Of English for International Communicationであり、国際コミュニケーション英語能力テストのことです。日本では、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が運営しています。
英検と比較して日常会話の他、ビジネスの場面を想定した問題が多く出題されるということもあり、就職を考えている大学生やスキルアップを目指している社会人が受験することの多い試験です。
TOEICにはそのテスト形式や内容によって4つの種類があります。
♥L&R TEST
L&R TESTはListening & Reading Testsの略称であり、その名の通り英語を“聞く力”と“読む力”を測るマークシート形式の試験です。
TOEICのテストの中で受験者の殆どが選ぶこのL&R TESTは、一部の企業で新卒、中途採用時の評価基準として採用されることもあり、大手企業への就職を目指す学生には必要な資格です。
TOEICのテストには合格基準はなく、
受験者の正答率によって990点を満点とした独自のスコアがつけられます。
595点以下が英検2〜5級程度、
600点を超えてくると一定以上の英語力があるとみなされ履歴書でのアピール材料となります
800点からは英語が強みといえるほどの能力があると企業でも重宝され、
900以上となると取得率は3〜4%であり極めて希少な人材とみなされます。
♥S&W TEST
S&W TESTはSpeaking & Writing Testsの略称で、英語を“話す力”と“書く力”が問われる試験です。
試験内容は英文を音読したり出された質問に英語で返答するスピーキングと、さまざまなシーンを想定したEメールを作成したり、問題に対する自分の意見を英語で記述するライティングの2つに分かれます。
この他に、Speaking TestとWriting Testがあります。
♥TOEFL(トイフル)
正式にはTest of English as a Foreign Languageで、英語の非母語話者を対象とした英語のコミュニケーション能力を測る試験です。
アメリカのNPOである教育試験サービスが主催していて、日本ではCIEE Japan(一般社団法人 CIEE国際教育交換協議会)が窓口です。
全世界で実施されている国際的な検定であり留学する際の入学基準、海外の企業への入社基準としてTOEFLのスコアが採用されるなど国際社会においてとても重要度の高い資格です。
日本国内で行われるTOEFLのテストは、
パソコンを使ったTOEFL iBTテストと呼ばれるもので、
受験者は正答率に応じて120点を満点とするスコアがつけられます。
国内よりも海外でよく評価されるTOEFLは、留学や海外の企業への就職を目指している人に必要な試験です。
♥IELTS(アイエルツ)
正式にはInternational English Language Testing Systemで、英語の熟練度を測る試験です。
海外の大学や企業では欠かせない資格となっています。日本では、日本英語検定協会が実施運営しています。
海外にある多くの大学や企業での入学試験や入社試験を受ける際、一定以上の英語力があると証明するためにTOEFLやIELTSを用いることが多いため、将来的に海外の大学へ進学したり、就職をしたいと考えている人は優先的に取っておくべき資格です。
IELTSはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つの技能が問われる問題が出題され、受験者には正答率に応じて9.0を満点とした独自のスコアがつけられます。
♥観光英語検定
観光英語検定は、観光分野に特化した英語力を測る検定です。
この資格は日本を訪れる外国人観光客をもてなすための英語力が要求される場面が増えてきている中、観光業に従事する人や企業を中心に注目を集めてきました。
検定は3級から1級まであり、空港やホテル、ショッピングなど具体的な場面を想定した問題が多く出題されます。
難易度は英検3級から1級程度で、合格すれば大手旅行会社への就職が有利になるなどのメリットがあります。
♥まとめ
これらの英語の資格は、
中学・高校・大学の入試において、
受験資格になったり、入学テストの点数に加点されたりしています。
ちなみに、
大阪府立高校入試では、
英検は2級合格・TOEFL iBTは40点~49点・IELTSは5.0で、80点
TOEFL iBTは50点~59点・IELTSは5.5で、90点
英検は準1級又は1級合格・TOEFL iBTは60点~120点・IELTSは6.0~9.0で、100点
英語のテストで点数が保障されます。
どの資格試験を選ぶかは、目的に応じて決めてくださいね。