♥ミレニアル世代
ミレニアル世代の特徴は、
デジタルが当たり前という価値観に根付いており、
❶価値観の押し売りはNGで、多様性を重んじ、
❷モノの価値よりも体験価値を重視し、学びや体験、豊かな人生につながることに投資し、
❸マス的に提供されるものに興味が薄く、自分にパーソナライズされたものに価値を見出し、
❹ステレオタイプな贅沢はダサいと感じ、自分らしく、オシャレな贅沢を好み、楽しい非日常体験に価値を感じ、
❺エシカル(社会的な規範)に対しての興味が高く、自分だけではなく社会のために良いことに対しての興味が高い。
ミレニアル世代は、10代の頃からパソコン・携帯電話などのデジタル機器やインターネットに親しんで育ってきた世代です。
そうして様々な情報に触れることが多くなったために、総じてリベラル志向、多様性に寛容な傾向にあります。
♥ミレニアル世代 とZ世代は、“デジタルパイオニア”と“デジタルネイティブ”
現在25歳~34歳くらいになるミレニアル世代は、
2000年代に登場した検索エンジンをはじめ、モバイルコネクティビティ、インスタントメッセージングの台頭を目の当たりにしてきたデジタルパイオニアとも言える存在です。
一方、
現在16歳~24歳のZ世代は、
生粋のデジタルネイティブ世代です。彼らが育ったデジタルワールドには、高速インターネット、スマートフォン、ビデオ・オン・デマンド、さまざまなゲーム機器、そしてSNSの存在が当たり前のように存在しています。
♥Z世代の生活や考え方の軸となっている4つの価値観
♥ダイバーシティとインクルージョンの重視
Z世代は最も多様性に富み、また多文化的な背景を持った世代です。
その最も的確な表現は、
“流動的なアイデンティティを持つグローバル市民”
“既存のルールにとらわれない人々”
“テックネイティブ(テクノロジーネイティブ)”
また、この世代に最も影響を与えるものは、
SNS、テクノロジー、そして“ネットいじめ”です。
現代の生活にはSNSが広く普及しているため、Z世代はミレニアル世代に比べて、社会問題について仲間と意見交換する傾向が強く、
ダイバーシティ(人種や国籍、性別、学歴など多様な人材を受け入れ、それぞれの違いを認め、個人を尊重する考え方)
や
インクルージョン(互いに個性を認めることを前提に、ひとつの組織として一体となって個々を活かして働く考え方)
を重視します。
♥さまざまなチャネルからアクセスできることを期待
SNSへの投稿やツイート、近況アップデートを通じて自己を表現することが習慣化しているZ世代は、日々の出来事を複数のオンラインプラットフォーム上で共有しています。
こうした傾向から、Z世代のつながる場所として、実際だけでなくスマートフォン、SNSといった媒体を求めています。
オープンなコミュニケーションは、Z世代にリーチするための必須要件です。
♥ 完璧を求めない
ミレニアル世代の特徴の1つとして、将来に対する楽観的な考え方をする人が多いことが挙げられます。
しかし、それとは対照的にZ世代はより現実的な視点を持っています。
彼らが関心を抱いているのは、完璧で、幸福で、悩みのない生活よりも、リアルな世界を映し出したものやメッセージです。
従来の“美”に対する考え方や、“簡単で手間がかからない”といったイメージを嫌います。
大胆に、そして自分らしく
誰もが目指すべきスタイルなど存在しないこと、そしてユニークであることを恐れません。
♥“自分独自のスタイル”をアピール
自主独往と目的意識が強く、
唯一無二のスタイルを重視するZ世代は、
服やアクセサリーなどを本来の使用方法や形状、
機能から逸脱させて使用することに長けています。
しかも、それを実際に着こなして他人に見せることをためらいません。
ミレニアル世代は“ビジネスカジュアル”の定義を塗り替えましたが、
Z世代はファッションに次なる進化をもたらしつつあります。
Z世代は周りと同じように見られることを嫌うため、
Z世代のウェブサイト上にあるユニークなものを重視しています。
♥まとめ。Z世代のインクルージョンと個性
この2つは相容れないもののように思えますが、
インクルージョンと個性はZ世代の考え方に大きな影響を与えています。
人と違っていることがクールであり、完璧なものなど存在しないということを前提に、
お互いの違いを受け入れようという考え方です。
これが、“デジタルネイティブ”として完成された最初の世代、Z世代の価値観です。
プラスの面を見れば、Z世代の多様性と個性の融合が、みらいへの大きな可能性を感じさせますね。