“察しの悪い親”でいることは面倒くさいけど効果大 | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

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先日発売された

マザークエスト代表の中曽根陽子さん著

「成功する子は、やりたいことを見つけている~子どもの『探究力』の育て方」

を読ませていただきました。

子どもの未来には、「やりたいことを見つける探求力を育てることが

大切ですね。

その育て方が、わかりやすくひもとかれています。

私のおすすめ本です。

読ませていただいて、”察しの悪い親”と言うワードが印象に残りました
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♥以心伝心
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「お母さん、ジュース」
「お母さん、それ」
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こういった子供からの“単語”での要求は、
意味が通じるので、ついつい応じてしましますが、
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これは問題なんですね。
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♥コミュニケーション力
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コミュニケーション力とは、
お互いに伝えある能力です。
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一緒に住んでいると
以心伝心で、ワンワードでも言いたいことが分かるようになります。
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しかし、
ワンワードでは、
双方向に伝え合う力を高めることはできません。
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♥脱ワンワード
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親は、ワンワードには反応せず、"文章で話す(脱ワンワード)"に対して反応するようにします。
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"脱ワンワード"

つまり、ひとつの単語で伝えたり要求したりせず、
文章で伝える、5W1Hをハッキリさせて会話をするようにします。
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♥お母さんはジュースではない
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子どもの「母さん、ジュース」に対しては、
「お母さんは、シュースじゃないよ。」と
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すると、
子どもたちは「お母さん、ジュースがほしい」
「お母さん、そのお菓子を取ってちょうだい」
という文章に変わります。
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その応えは、
「お母さんは料理を運ぶので手が足らないから。自分でとってくださいね」

(ついでに自分のことは自分でやらせます)
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言い直させて取らない
なんて、「察しの悪く、面倒くさい親」と、子どもたちも思うでしょう。
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♥“空気を読む”“あうんの呼吸”
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日本人の美徳でもある
“空気を読む”ことも“あうんの呼吸”は、日本の風土がそうさせるものです。
決して失うことはないと思います。
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しかし、これらは外国人には通用しません。言葉ではっきり言わないと伝わりません。
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♥“察しの悪い親”でいることを意識する。
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察しがいいと、言葉はあまり必要なくなります。
これでは、言語能力が身につきません。
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言葉の話せない赤ちゃんの頃から接していた親にとって、
何も言わなくても、子どものしたいことが分かりそうですが、
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それをぐっと我慢して、
察しの悪い親になってください。
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そうすることで、子どもの思考と言葉を引き出で、
この日常の生活の中で表現力を育てることができます。
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♥反抗期も話し会える
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それから、もう一つ
親子が、日頃から、しっかりと言葉を交し合っていると、
言葉足らずから生じる誤解を避けることができます。
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もし、誤解があると、最初は小さな誤解でも、その傷口はだんだん大きくなり、
子どもは、親を面倒くさがり、親との会話が少なくなっていったりします。
さらに、反抗期になると口も効かなくなるまでにエスカレートするかもしれません。
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♥まとめ
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だから、
日頃から、“察しが悪く”“面倒くさい”親になって、子どもの言葉を引き出してください。
親もしっかりと、文章で5W1Hと助詞をつけて話しかけてください。

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そうしたら、
子どもの言語能力、表現力(コミュニケーション力)を育て、
さらには、
親子の関係がもっともっと親密になっていくと思います。

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そして、コミュニケーション力は、

親以外の大人や友達との交流関係を拡げ、

いろいろな刺激を受け、いろいろな物事に興味を持ち、

”探求力”を育てるんだと思います。