ゲームは、時間泥棒! | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

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前回、前々回とYouTubeやテレビなどのデジタル機器の子どもに与える悪い影響について書きましたが、
今回は、ゲームの怖さについて書いてみます。
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わたしは、ゲームの新しいコマーシャルを見るたびに、悲しくなります。なぜなら、ゲームを時間泥棒だと思っているからです。
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ゲームで深刻な問題は、ゲーム障害です。
❤️深刻なゲーム障害とは
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ゲームに熱中し、利用時間などを自分でコントロールできなくなり、日常生活に支障が出る病です。
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WHOは新たな病として2019年5月に国際疾病分類に加えました。
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2017年の調査では、日本で、ネット依存が疑われる人は成人で推定約421万人、中高生で約93万人もいました。ネット依存の約90%がゲーム障害というデータもあります。
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❤️普通の人の場合、理性が、本能・感情より優勢
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私たちの行動は脳の前頭前野と大脳辺縁系によってコントロールされています。
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前頭前野は主に"理性"をつかさどり、大脳辺縁系は"本能""感情"をつかさどっています。
通常は前頭前野の働きのほうが優勢です。
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❤️ゲーム障害の人の場合は、本能・感情に支配され、依存状態に
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ゲーム障害が起きると、前頭前野の働きが悪くなり、大脳辺縁系による"本能""感情"に支配され、依存状態から抜け出すのが難しくなってしまいます。
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そして、「ゲームをしたい」などの衝動的な欲求に襲われ、ますます依存状態から抜け出せなくなります。
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このような依存状態が続くと、"理性"をつかさどっている前頭前野の機能が低下し、ゲームに対しての欲求がさらにエスカレートしていきます。
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❤️未成年者はゲーム障害を起こしやすい
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とくに未成年者では、前頭前野の働きが十分に発達していないため、ゲーム障害が起こりやすく、将来にわたって影響が続く可能性があると考えられています。
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❤️ゲーム障害の兆候
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ゲームをすると、
ゲーム障害は誰にでも起こる可能性があります。
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たとえば、
ゲームをする時間がかなり長くなった
絶えずゲームのことを気にしている
ほかのことに興味を示さない
ゲームのことを注意すると激しく怒る
使用時間や内容などについて嘘をつく……
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これらの兆候が見受けられる場合は、注意する必要があります。
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❤️ゲーム障害を予防するには
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まずゲームを始める年齢をできるだけ遅くすることです。
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すでにゲームを始めている場合は、
1日のゲームができる時間帯・場所を子どもと一緒に決めてましょう。
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❤️学習用のゲームでは、自立は育たない
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一方で、学習用のゲームもあります。
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一見、楽しみながら知識が身につくからいいように思います。
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しかし、学習用とはいえゲームに依存して勉強していることには変わらないと思います。
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楽しみながら知識の詰め込みには成功するかもしれませんが、ペースがゲームに支配され、自立して学ぶ、自分で考えて学ぶという本来の学習姿勢にはほど遠いと思います。
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❤️ゲームは、時間泥棒
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誰にとっても時間は貴重です。
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ゲーム障害にまでならないとしても、
子どもの貴重な時間を、ゲームで費やすのは、もったいないと思います。
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❤️世の中には、面白いことが沢山あります
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貴重な時間を、肌で感じる体験や知育・学びに使い、それを通して、世の中の面白いことがあることを教えてあげたいてほしいと思います。
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そして、ゲームに時間泥棒をさせない、面白いことが沢山あり、「ゲームなんかしてる場合ではない」という気持ちにさせてあげてほしいと思います!
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