❤️「ネガティブ」は、遺伝子に組み込まれている。
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人間はネガティブな感情は忘れにくく、ついそのことばかり考えてしまう傾向にあります。
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それは、人間が進化の過程で恐怖や不安、怒りや非難といったネガティブな感情を抱くことで生命の危険から身を守ってきた結果、脳がそうしたネガティブな感情のほうが重要だと判断するようになったからです。
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ネガティブな感情は緊張や疲労感、無気力や自信のなさにつながるので、
失敗を恐れず、新しいものに挑戦しようとする気持ちや行動にブレーキをかけてしまいます。
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❤️6種類の"ネガティブ"うさぎ
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ネガティブな感情を"ピョンピョンはねて、考えを吹き込んでくるうさぎ"にたとえます。
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「君のせいだ」の非難うさぎ
「劣っている」の負けうさぎ
「悪いことが起こる」の心配うさぎ
「できるわけない」のあきらめうさぎ
「自分が悪いんだ」の罪悪感うさぎ
「関係ないし」の無関心うさぎ
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子どもがネガティブな考えに陥っているときは、この中でどのタイプがピョンピョンしているかを一緒に考え、そのうさぎと対話をします。
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そして、うさぎが吹き込む否定的な表現を、肯定的な表現に置き換えていきます。
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そのようにして気持ちを立て直すことで、ポジティブな気持ちや行動へと子どもを導きます。
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❤️"前向きな言葉"を考える「でも……」
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まずは子どものネガティブな感情に「そうだよね」と共感したうえで、「少しだけ前向きに言い方を変えてみよう」とうながします。
うさぎの言っているセリフをイメージし、その後に「でも……」と続けて、どんなふうに言葉を続ければ、前向きな行動につなげられるかを考えます。
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たとえば「あの子のやったことは悪い」と言う非難うさぎには、「でも、自分が悪いところもあるかもしれないから直すようにしよう」
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「うまくいくか不安だ」と言う心配うさぎには、「でも、やらないよりやったほうがいい経験になる」
「自分にできるわけがない」と言うあきらめうさぎには「でも、もう少しだけがんばってみよう」
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こんな具合に「でも」を続けていくと、ネガティブな感情がポジティブな感情に少しずつ変わっていきます。
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❤️まとめ
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私はうさぎが好きなので、うさぎにたとえましたが、子どもの好きな動物にたとえたらいいと思います。
子どもが元気がないとき時は、そのネガティヴな気持ちを聞いて、ネガティブうさぎと「でも……」を使って、ポジティブな方向に切り替えられるように話しかけをしています。
そして、子どもたちが、ネガティブな感情に襲われた時でも、自分でポジティブな方向に切り替えられる。そんなふうになってほしいと思っています。