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市原市「マナビオ」のブログ

マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


ぶらんこハンモック

 里山ハンモック さんをマナビオに招いた、ぶらんこハンモックを作るワークショップです。


 大人も子どもも、男の子も女の子も、みな、一心不乱に手を動かします。


 編む時、ぶらんこハンモックは四角いフレームに入っています。そして、編み終えたハンモックは作者に贈呈され、四角いフレームから解放されます。


 子ども達は、純粋にうれしい気持ちを表現してくれます。付き添いにきた大人たちが、親子で一緒に編んだぶらんこハンモックに揺られたときに見せる童心にかえった笑顔は、本人とっても貴重な体験だということを物語っています。


 「ハンモックを自分で編めるんのがうれしい!」

と反響も大きく、遠方からマナビオへいらした参加者も多かったことが、印象的です。

「市原市のどこかで、またハンモック企画をできたら面白そうだな」

と思いました。


ビー玉運び@カラコロ

 木更津市にある雑貨&ギャラリー「カラコロ」 さんで,、夏休み中の子供たちに大人気・木工工作「ビー玉運び」を作る講座を開催しました!


 「トン、トン、トン、トン」

店内にくぎを打つ音が響きます。


 両手で支える竹ひごの上にビー玉をのせ、下にあるカラーワイヤーのかごに入れることができたら成功です。


 模様を描いたら、オリジナル作品のできあがり。夏休みの工作に最適です!


 カラコロさんではキット販売もしています。数に限りがありますので、買い求めはお早めに!


ペーパークロマトグラフィ

 水性インクを分離させる実験です。


 水性ペンで丸い紙に模様を描いて、中心に水を垂らします。透明な水は紙の外側に向かってに染みていき、やがて、水性インクの模様に到達します。すると、水性インクが色ごとに分離しながら、染みていく水と一緒に周囲へ広がっていきます。元の水性ペンの色からは、想像できない色になっています。


 忙しい理科実験教室では、最初に水を垂らしたら、途中を観察する時間的余裕はありません。しかし、この実験は、少々、時間はかかりますが、水に引っ張られる(?)水性インクの動きを観察することに面白さの秘訣が隠されています。マナビオでは、他の実験をやりくりして、時間を確保するようにしています。


 なんでも効率優先で物事が進んでしまう世の中ですが、時には染みていく水の行方を時間をかけて見ることも、子どもにとっては大事な体験です。


キックロボット・シュート君

 今月のロボットは、スイッチを入れると右足を後ろに蹴り上げ、反対にスイッチを入れると前に蹴る、シュート君です。右足の動作だけでも凄いのですが、シュート君は更に、足の動きに合わせて上半身を左右に振りつつ、両腕も上げ下げする、スーパープレーヤーです!


 このロボットは、年1回開催されるロボット教室の全国大会で、アイディア競技に入選した作品の1つです。制作者は他教室に通う、受賞当時小学2年生の生徒さんです。


 一言で「全国大会入選」と言っても、入選に至る道のりは長く、険しいものです。まず、制作したロボットの紹介動画を送ります。そして、審査を通ると地区予選があります。地区予選で上位入選して、ようやく全国大会への出場権を得ることができます。更に、全国大会で入選できるロボットは数点という、狭き門なのです。


 子ども達は、日常生活をほんの少しだけ離れて月2回、ロボット教室に通っています。学校の勉強とは異なる、自分の好きなことをやって、その先に、全国で評価される道筋がマナビオに用意されています。そう考えると、子ども達のパーツを組み立てる手にも力が入るのも分かります。


雷雨と作文(夏休み・読書感想文)

 夕方、もの凄い雷雨がありました。屋根をたたく雨が凄い音を出し、窓ガラスを滝のように流れていきました。近くで「ビシッ!」と音がしたかと思ったら、教室の電気が一瞬消えて真っ暗になり、再び電力が戻りました。いつも元気な子ども達も、さすがに心細かったようです。


 この時期、要約教室を受講している生徒たちは、恒例となった「読書感想文コンクール」に応募する原稿を書いています。感想文を書く苦しみは、よく分かります。なぜなら、小学生の頃、私自身も苦労したからです。


 小学生の私は、感想文を書く時、「広大なグランドのどこかに埋まっている宝物を探せ!」言われ、とりあえず掘ってみるものの、「能力に欠ける自分は、どうせ見当外れの場所を掘っているんだろうな」と感じるような子どもでした。ところが、大人になった今、見方は大きく変わりました。感想を述べるということは「小さな花壇に植えられている草花をいくつかポットに移し、その後、鉢に入れて大事に育て、咲かせた花を皆に見てもらう」ことに似ています。つまり、絵画同様(上手い・下手は別として)書こうと思えば、誰にでも書けるはずです。コツを知るには、まず書くことです。それをマナビオで学びます。


 1時間半ぐらい続いた雷雨は、小雨になっていきました。そして、子ども達が帰る頃、西の空から射した光が、黒い雨雲を下から照らしてオレンジ色に染めていました。


 文章を書くことが苦手な小中学生に、文章を書いて伝えることの楽しさを少しでも知ってもらいたと思っています。