劇団チョコレートケーキ『ガマ』 | 気のむくままに

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【脚本】古川健
【演出】日澤雄介
【出演】浅井伸治、岡本篤、西尾友樹(以上、劇団チョコレートケーキ)
   青木柳葉魚(タテヨコ企画)、清水緑(うさぎストライプ)、大和田獏



初演より更に深く濃く、今回何度と泣けてしょうがなかったです。
ガマの中にいるような響き、あの音響はどうやってるのでしょうか?幕開けから震えるような体験でした。
役者の皆さんもほんと素晴らしかったです。

沖縄戦でガマに追い詰められた6人。
ひめゆり隊の一員であり愛国主義者の少女ふみ、沖縄戦の意図も状況も知っている負傷した少佐、沖縄戦争に疑問をもつ地元中学の先生、地元の道案内のおじい、脱走兵の2人。
生と死の極限の緊張感の狭間で、彼らがどんな決断をくだすか。

ガマの中で、沖縄戦がいかに地獄であったか、アメリカの偵察機がすぐ上を飛ぶ緊張感の中で明らかになっていく。
1人1人の壮絶な体験、苦悩葛藤が初演より響き、沖縄が捨て駒として扱われてきた沖縄県の歴史、怒り、洗脳教育などを嫌でも考えさせられながら観ていました。
沖縄戦での後悔、怒りを表す男性5人の中、天皇陛下の為に立派に死ぬ、と純粋に言うふみの存在に心が痛くてしょうがありませんでした。
「子どもの命をまもるのは大人の役目」あの台詞が、ずっしり重いです。
その言葉を聞いた時の、先生や脱走兵、まわりの大人たちの表情も。

ふみを生かそうとする大人達の姿に、せめてめの一筋の光を感じながら見ていた気がします。
そして「命どぅ宝」だとう言葉。どの命も。
こんな自分が生きていていいのか?と苦悩する少佐や脱走兵一太らに、だから生きるんだという言葉。おじい知念を演じた大和田獏さんの深み、存在感も半端なかったです。

「命どぅ宝」
今起きているガザやウクライナの戦争がよぎりました。

素晴らしい観劇体験でした。

このような作品の劇チョコは凄いなあ。
西尾友樹さん、岡本篤さん、浅井信治さん、ならではの芝居も凄みがありました。
次回作は3人による2人芝居✖️3つの物語だそうです。