【脚本 演出】G2
【出演】浦井健治 稲葉 友 宮澤佐江 福田えり 俵 和也 大津裕哉 鎌田誠樹 秋本奈緒美
浦井健治さんの画家モディリアーニ目当ての観劇でした。
大きな額縁が掲げられた舞台上で、モディリアーニの絵が印象的で、彼の人生の儚さを美しく描いた作品でした。モディリアーナが主役ではあるが、むしろ彼の絵と彼に全てを捧げたレオポルド・ズボルフスキーの話という印象でした。
まずモディリアーニの髪型と服装にびっくり‥。事前に見てはいたのですが、実際に見ると周りとのバランスからもチラシの髪型で良かったのでは。
又前半の描き込みが弱いかな。妻ジャンヌがモディリアーニを励まして絵に向かわせようとするのですが、ここが弱いしそこを力技で持っていけるような力もなく。でも浦井モディリアーニは葛藤から絵にむかう気持ちの持っていき方が凄くて、作品に入り込むのでなくて浦井君凄いなあーとそんな気持ちでみてしまいました。
1幕は色々気になってしまい、でも2幕になると物語に気持ちが入りこめたので、もったいなぁなーと思ってしまう作品でした。
浦井くんの悪そうな顔が好きだったり、イタリアへ帰りたいと歌うところは帰れないのがわかっているんだなと感じる表情に切なくなったり、亡くなる時のふっと途切れる声に胸がしめつけられたりしました。
声色を使い分け、声を響かせ、破滅を予感させるモディリアーニでした。
稲葉友さんのズボルフスキー。初ミュージカルとのことですが、その一生懸命さがモディリアーニに惚れ込んで、初画商として懸命になる姿と重なっていたし、芝居に心が動かされました。
8月の「朝日のような夕日をつれて」が楽しみです。
福田えりさん、上手いのは知っていましたがやはり上手いです。
秋本奈緒美さん美しさ色気があり歌も素敵で輝いていました。またミュージカルで見たいです。