新宿梁山泊「おちょこの傘もつメリーポピンズ」@花園神社境内特設紫テント
【脚本】唐十郎
【演出】金守珍
【出演】中村勘九郎、豊川悦司、寺島しのぶ、六平直政、風間杜夫、金守珍、水嶋カンナ、広島光、松田洋治、藤田佳昭、のぐち和美、二條正士、柴野航輝、荒澤守、染谷知里、本間美彩、芳田遥、三輪桂古
人気公演でチケットがとれず諦めかけていたのですが、追加補助席をとることができました。
新宿のビルが立ち並ぶ街に自然豊かな花園神社があります。お参りしている人もいるし、境内に紫のテントが立ちその周りには芝居を見にきた人が並びだす。
開場前から熱く、その日限りのお祭りの様な雰囲気でした。
中村勘九郎さん、豊川悦司さん、寺島しのぶさん、風間杜夫さん、六平直政さん、このメンバーでのテント芝居ですからチケットがないわけです。
アングラ芝居と商業演劇が合わさったような公演だなあと思いました。
もう始まってからも掛け声もかかるし、笑いも多いし、ぎゅうぎゅうの客席にそばまで来る汗だくのキャスト。
補助席は背もたれがもうしわけ程度についた折り畳み椅子(バランスとって座らないとひっくり返る)そしてすぐ後ろには立ち見客。
中村勘九郎さんのおちょこの純粋さと潤んだような目。通る澄んだ声に美しい体幹。
豊川悦司さをの白いスーツの色気と格好よさ。タバコとマッチの火が似合いすぎます。
寺島しのぶさんの怪しさ。登場シーン、ラストシーン傘を差し歩く姿にぞくぞくしました。
風間杜夫さんの場をかっさらう雰囲気と瞬時に雰囲気を変えるたくみな台詞。
六平直政さんのこれぞアングラ芝居という笑い。
梁山泊の方々が脇にまわり、アングラ芝居を熱さをしっかり支えています。
ラストはわかっていると思ったのにわかっていず、感動‥
テントが空いて、すっかり陽がくれライトに照らされた美しい境内。傘を開いた勘九郎が浮き上がり飛んでいく。
雨がざーと振り、傘をさしたカナが雨の中を歩いてくる。
妖艶な雰囲気の花園神社とこの演目の余韻がぴったりで、熱い夜でした。
熱い演劇体験、テント芝居が好きな人も初めて人も共に楽しむ雰囲気。
娘が別日に行ったのですが、少し遅れて立ち見になってしまったそう。150センチちょいしかない娘に、前に行きなと見える所に行かせてくれた方々。素敵な観劇体験となった様です。
テント芝居また行きたい‥。