舞台「未来少年コナン」 | 気のむくままに

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@東京芸術劇場プレイハウス


【演出・振付・美術】インバル・ピント 【演出】ダビッド・マンブッフ
【出演】
加藤清史郎、影山優佳、成河、門脇 麦、宮尾俊太郎、今井朋彦、椎名桔平 ほか



成河さん出演作は観劇候補に一度入れるのだが、ねじまき鳥クロニクルの初演を観て、インバル・ピント演出は自分には合わないなあと再演は見送った。だが宮崎駿アニメが原作となると、興味の方が優った。

未来少年コナンのアニメの世界の動きを、色々な手法で表現。その動きが美しく、人の動きでここまで表現出来るのかと驚く。
アナログの魅力めーいっぱいに、デジタルと融合していて、それが美しさを際立たせていた。色の美しいこと。

何よりアニメの楽しさがそのままあり、笑いも多くわくわくした。
コナンの風を切るような走りとか、ラナを抱え崖から飛び降りて足をぶるぶるする動きとか‥これ!って動きにアニメを思い出していく。
コナンとジムシーの出会いのシーン。コナンの加藤清史郎、ジムシーの成河の奮闘に動物や木や花に扮したダンサー陣が交わり、躍動感ある動きと負けず嫌いな2人の芝居に笑い、認め合う瞬間にほっこりした気持ちになった。
ここの場面で、これはいける!と思ったら、そのあとは、動き、演技、美術、音楽、をのびのび感じながら、ストーリーを楽しみ、感動していた。

コナンとラナの水中のシーン、レプカとコナンの対決シーンは特に印象に残った。対決シーンは直角三角柱の鏡ばりの台が回転したりするのに乗りながらの戦い、鏡の反射を使っての影や光の効果に引き込まれた。

音楽、音響は生演奏で、上手ブースで実際にどうやっているのかが見える。様々な物を使って動きに合わせて音を出しているのだが、昔使っていた氷水を入れる茶色い水枕。あれ使って音出しているのが見えておー!となった。

抽象的な表現が多く、人によって色々な所まで感じとれるのかなと思う作品だが、単純に美しさや、躍動感を感じながら、平和、核、友情、冒険物として楽しめる作品だと思います。