エリザベート 7月13日 14日 | 気のむくままに

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観劇日記の様になってますが、気になりましたら、読んで頂けますと嬉しいです。

マイペースに更新しております。

7月は、この二回。
エリザベート花總さん、ゾフィー剣さん以外は違うキャスト。




1か月たつとこうも違うのですかね。
進化が凄くて。
舞台って本当に面白いと改めて、つくづく思いました。しょっちゅう思ってますが、だから見続けちゃうのです。


13日。花總シシィの向かってくる力が強く、対立する剣ゾフィーが怖いこと、、。
美しい人の怖さって半端ないと思わされる。
宮廷唯一の男、という言葉の説得力がある。怖い怖い!と思った13日。

ところが、同じ花總さんシシィなのに、14日、フランツが平方さんから万里男さんフランツに変わったら、皇后の務めのシシィに対する剣ゾフィーの対応がまた微妙に違うのにびっくりする。


平方さんフランツは、まだ皇帝教育中みたいな感じで、どこか頼りない感じ。
万里男さんフランツは、ゾフィーにしっかり育てられ、もう皇帝として出来上がってる感じを受けました。
だから謁見の間のゾフィーの嗜めかた?が違う。扇の動かし方とか、万里男さんフランツが「却下」という時に、流石うちの息子!みたいにちょっと笑いかけるのが、うわー!って感じでした。
ここは、ある程度予想の範囲でしたが、皇后の務めまで変わってくるのはびっくりでした。
バチバチだったのが、更なる余裕を含むバチバチみたいな感じ?

そうか!フランツにどれだけ任せられるかで、シシィへの気持ちも違ってくるのか。
万里男さんフランツの時に、フランツ‥とシシィが駆け寄るときに、まあしょうがないわね〜みたいに余裕の表情をするんです。でも2人を見るまでもなく、フランツがシシィを嗜めるのを余裕の表情で聞いている。
あれも怖いです。


平方さんのフランツは、6月に見た時には、まだよくわからずでしたが、今回は揺れてる感じがまだする頼りないフランツなのかあ。このフランツも面白いなあと思って見てました。表情もよくわかるし。
万里男さんフランツは、皇后ゾフィーに教育され尽くして怖いくらいだから、ダブルキャストの面白さを存分に味わわてもらいました。
万里男さんフランツ、既に出来上がってる感だったのに、え!今回はこうくる?た本当に驚くばかりです。
このフランツが、皇后ゾフィーに歯向かうゾフィーの死の場面。14日の万里男さんフランツの拒絶が強かった。

あんなに立派に育てたはずの皇帝が‥

拒絶が強くて、剣ゾフィーのショックが強くて、苦しい。

「その意味がわかる時、あなたの国は滅んでしまう」

ゾフィーの死の歌の、この言葉が心に沁みる‥切ない圧巻のゾフィーの死。

何回も観てるのに、今日が最高だったと、14日にまた思ってた。私が見た中でそう感じた。



他も色々面白かった。

何度みても圧巻の花總シシィの鏡の間。

井上さんのトートの進化も。エリザベートへの愛が身体から溢れ出てるし、歌の表現が凄い。あのトートが、最後シシィから笑って自分から腕の中に飛び込んできた時に、ぐっと抱きしめられない手と、戸惑ってる様?な表情が好きだなあ。

万里男さん、成河さん、驚きの連続。

成河さんルキーニに先導されて観てる作品の楽しさってなんなんだろう?間とリズム?

成河さんのルキーニ。最後何をトートに必死に叫んでるの?

精神病棟でエリザベートを見てる時は何を考えるの?考えてないの?

そんなこんなを考えながらの余韻を楽しんでます。