アラフィフ薬剤師の安美です。
前回は、
冷えのぼせに漢方薬がおすすめな理由についてお話ししました。
では実際に、どのような漢方薬が使われるのでしょうか?
今回は、
冷えのぼせによく使われる代表的な漢方薬をご紹介します。
安美(あみ)
🟡更年期真っただ中の50代薬剤師
🟡更年期に役立つ漢方やハーブ・サプリメントの専門家
自分の体験と薬剤師の専門知識をもとに
女性の体と心にやさしい健康情報を発信しています!
冷えのぼせの漢方薬はひとつではありません
「冷えのぼせに効く漢方薬はどれですか?」
という質問をされると、返事にちょっと困ってしまいます![]()
というのは、
冷えのぼせだからこの漢方薬、
という正解、決まりはないからです。
同じ冷えのぼせでも
体質や症状の出方が人によって違いますよね。
✔️疲れやすいのか、体力があるのか
✔️便秘がちなのか、そうではないのか
✔️食欲はあるのか、ないのか
✔️イライラしやすいのか、不安が強いのか
などなど
ほてりや汗、冷えの状態なども含めて選んでいきます。
どのタイプ?冷えのぼせに使われる漢方薬3選
それでは、冷えのぼせの代表的な漢方薬を
タイプ別にご紹介します。
冷えのぼせのファーストチョイス:桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
✅のぼせやすいが足は冷える
✅以前から生理痛が重かった
✅肩がこりやすい
✅比較的体力がある
血流が滞ることで、
上半身に熱がこもり、下半身が冷えているタイプです。
血流を改善して
上半身と下半身の熱の偏りを整えていきます。
イライラしやすい冷えのぼせ:加味逍遙散(かみしょうようさん)
✅イライラしやすい
✅ のぼせやホットフラッシュがある
✅手足が冷える
✅疲れやすい
ストレスや更年期の影響で自律神経のバランスが乱れると、
血流や体温調節もうまくいかなくなります。
加味逍遙散は、
そのような乱れが原因の冷えのぼせを改善します。
乾燥しがちな冷えのぼせ:温経湯(うんけいとう)
✅手のひらや足の裏がほてる
✅足腰が冷える
✅唇や肌が乾燥しやすい
✅月経トラブルがある
体を温めたり潤したりする力が不足しているタイプです。
そのため、足先の冷えに加えて、唇や肌の乾燥が気になることもあります。
温経湯は、
体を温めながら血流を整え、
不足した潤いを補うことで、
冷えのぼせの改善につながります。
迷ったらこちらを参考に![]()
冷えのぼせが気になり、肩こりや生理痛がひどい方 → 桂枝茯苓丸
イライラや気分の浮き沈みなど更年期のメンタル不調も気になる方 → 加味逍遙散
足腰の冷えに加え、唇や肌の乾燥も気になる方 → 温経湯
*なお、今回ご紹介した漢方薬はあくまで代表的なものです。
実際には、体質や症状の組み合わせによって選ぶ漢方薬は異なります。
気になる方は、医師や薬剤師に相談して、ご自身に合った漢方薬を選んでくださいね。
SNSや口コミだけで漢方薬を選ばないで
漢方薬は自然のものだから安心、
と思われることがあります。
しかし、漢方薬にも向き不向きがあります。
友人に合った漢方薬が、
自分にも合うとは限りません。
また、体質に合わない漢方薬を飲むと、
期待した効果が得られないこともあります。
冷えのぼせは、
単純な冷えでも、単純なのぼせでもありません。
だからこそ、
体質に合わせて漢方薬を選ぶことが大切です。
「顔は暑いのに足は冷たい」
そんな冷えのぼせに悩んでいる方は、
漢方薬という選択肢も検討してみてくださいね![]()
漢方だけでなく、更年期の土台ケアについて知りたい方はこちら![]()




