顔に塗れる強さの市販薬のステロイド軟膏 | 調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬と子育て親育ちブログ

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昭和生まれ2児の母でもある調剤薬局勤務の薬剤師が市販薬や病院の処方薬、薬の飲み合わせなどお薬のこと、大好きなコンビニスィーツや思春期の子育てで感じることなどの日常のアレコレを書いているブログです。

薬剤師の安美です。

 

かゆみや赤みといった炎症をおさえるステロイド軟膏。

 

最近は、市販薬として薬局やドラックストアでも販売されています。

 

 

足や腕なら気軽に使えても、

「顔にステロイド軟膏を塗るのには抵抗がある」

という方もいるかもしれません。

 

 

 

ステロイドの外用剤の種類ごとに、強さのランクがあります。

 

 

顔には、普通(medium)以下のステロイドの塗り薬が使われます。

 


医療用(病院で処方される)ステロイド塗り薬では、
アルメタ軟膏、キンダベート軟膏、ロコイド軟膏(全て普通:Mediumランク)などですね。

 

比較的弱めの成分。
顔に塗っても問題ありません。
 

 

顔に使うことができる強さランクのステロイドのひとつ、

ロコイド軟膏には、市販薬もあります。

ロコイド軟膏という名前ではなく、
ロコダイン軟膏やセロナ軟膏という名前で販売されています。


ロコイド軟膏の成分と同じヒドロコルチゾン酪酸エステルが含まれています。

ただし、市販薬の成分濃度は、ロコイド軟膏の50%濃度と少なめです。
 

 

 

 

 

 

ロコイド軟膏とセロナ軟膏のどちらを選んでも中身は同じです。

 

 

ロコイド軟膏やその市販薬のように、

強さランク的に安全性が高いステロイド塗り薬でも、
だらだらと長期間使うと、副作用のリスクが高くなってしまいます。
 

とくに、ステロイド塗り薬を顔に使う場合は、気をつけてくださいね!

 

 

■こちらの記事も参考にしてください!

ステロイド軟膏の効果的な塗り方、現役薬剤師が教える3つのポイント