ヒアレイン(ヒアルロン酸)点眼液はコンタクトしたまま使える? | 薬剤師の健やか更年期ナビ

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こんにちは。薬剤師の安美です。

 

先日、ヒアルロン酸点眼液が処方された患者さんが、

「『目が乾いたときにコンタクトしたまま使っていい』と医師から言われた」と言っていました。

 

 

コンタクトをしている人にとって、

目薬をさす度にコンタクトを外さないといけないのはすごく面倒です。

 

ハードコンタクトレンズやワンデーなどはあまり問題にならないのですが…

 

ソフトコンタクトレンズを使っている場合、

目薬に含まれる添加物によっては、コンタクトしたまま使えないものもあります。

 

 

 

問題になる添加物は、防腐剤のベンザルコニウム塩化物。

 

ソフトコンタクトレンズに吸着して眼の角膜障害を引き起こす可能性があるのです。

 

なので、ベンザルコニウムを含む目薬には、

「ソフトコンタクトレンズを外して点眼すること」と注意書きされています。

 

 

この患者さんに処方されたヒアルロン酸点眼液。

 

これはジェネリックで、先発医薬品はヒアレイン点眼液(0.1%と0.3%あり)です。

 

ヒアレイン点眼液は数年前まで、防腐剤としてベンザルコニウム塩化物が使われていました。

 

ですが、今は防腐剤がクロルヘキシジングルコン酸塩液に変更になり、

添付文書からソフトコンタクトレンズに関する注意書きがなくなりました。

 

 

積極的に使用OK!というわけじゃないけど、

使用しても問題ないです、という感じだと私は思っていました。

 

この患者さんのように、

眼科の医師からコンタクトレンズを使った時の眼の乾燥改善を目的に

(ある意味積極的に)処方されるようになったんですね。

 

 

 

ちなみに、ヒアルロン酸点眼液はもともとベンザルコニウムを含んでいませんでしたが、

後発品なので先発品のヒアレイン点眼液の添付文書に準じて

コンタクトレンズを着用したまま使用不可になっていたという経緯があります。

 

現在は、ヒアレイン点眼液もジェネリック医薬品のヒアルロン酸点眼液も

コンタクトに関する注意事項は添付文書にはありません。