爪水虫の飲み薬の新薬ネイリンカプセルについて | 薬剤師の健やか更年期ナビ

薬剤師の健やか更年期ナビ

ホットフラッシュ・不眠・イライラなどの更年期障害に悩む40代~50代の女性へ。アラフィフ薬剤師がやさしいセルフケアの選択肢をご提案します。

こんにちは。

薬剤師の安美です。

 

 

この前、薬局の勤務中に、

ネイリンという薬が処方されました。

 

爪水虫の飲み薬です。

 

 

 

 

 

塗り薬だと、爪のケラチンを通り抜けることができず、

爪の中の方まで薬の成分がとどきません。

 

病院で処方される爪の水虫専用の塗り薬もありますが、

爪水虫は、飲み薬で治療することが多いです。

(市販薬にはなし)

 

 

そして、爪水虫の薬(処方薬)は、

イトリゾール(イトラコナゾール)、

ラミシール(ラノコナゾール)、

 

この2つがメインで使われていましたが、

久々の新薬として、2018年にネイリン(ホスラブコナゾール)が発売されました。

 

 

発売されたのは知っていましたが、

皮膚科の門前薬局でもないので、初めて処方箋を受け取りました。

 

その時に調べたことを備忘録としてまとめました^^

 

 

 

まずネイリンカプセルはのみ方に特徴があります。

 

1日1回1カプセルの服用を12週間続けます。

 

 

食事の影響はうけないので、

自分でのみやすいタイミングを決めて1日1回の服用を続けたらOKです。

 

 

副作用として肝機能障害が報告されているので、

4週間に1回を目安に血液検査が必要です。

(検査値で異常が出たら服用をやめるという対処)

 

また、催奇形性があるので、妊婦さんは使えません。

もし、治療に使った場合、服用終了後も3ヶ月の避妊が必要です。

 

 

飲み合わせに注意しないといけない薬もあります。

血栓治療薬のワーファリン

高コレステロールの治療薬のシンバスタチンなどです。

 

 

 

 

あと、爪水虫といえば、

やっぱり気になるのが見た目!!

 

ただ、ネイリンは、

変色した爪そのものを回復するという薬ではなく、

新しい爪がのびてくる時にきれいになっているという薬です。

 

爪のはえかわりには時間がかかるので、

飲み終わった後に効果を待つ感じになります。

 

 

「早く治したい!」と期待している患者さんが、

「この薬、効かんかった!」とならないように、

ちゃんと説明することが大切だなーと思いました。

 

 

 

ネイリンは新薬のためジェネリック医薬品(後発薬)はありません。

 

薬の値段が高いというデメリットはありますが、

これまでの薬よりも爪白癬に効果が高くておすすめです!!