こんにちは。
薬剤師の安美です。
暑くなってきましたね!
これから夏に向かって増えるのが、
水虫の患者さん。
水虫の原因は、白癬菌というカビ(真菌)。
カビは高温多湿=日本の梅雨や夏が大好き!
というわけです。
薬としては、
抗真菌薬とよばれる薬が使われます。
イトリゾール(イトコナゾール)、
ラミシール(塩酸テルビナフィン)、
ネイリンといった飲み薬は病院で処方される薬のみで市販薬はありません。
塗り薬は市販薬もあります。
しかも、水虫の市販薬は、
抗真菌薬の種類も、剤型(クリームやスプレーなど)の種類も、かなり豊富です。
私がおすすめする市販の水虫薬については、詳しくこちらに書いています。
水虫によく効く市販薬は?薬剤師が選ぶおすすめ3選と使用上の注意点
水虫の市販薬を使う場合には注意点があります。
まず、爪水虫の場合は市販薬は効果が期待できません。
(病院で処方される飲み薬か爪水虫専用の塗り薬が必要)
水虫=かゆい、皮膚の皮がめくれる
というイメージがあるかもしれませんが…
実は、見た目だけで水虫を診断するのは、難しいと言われています。
「水虫だと思ったけど違って、湿疹だった」という事もよくあります。
さらに、水虫の市販薬の成分でかぶれを引き起こすこともあります。
液体やスプレータイプに入っているアルコール、
かゆみを抑えるために市販薬だけに使われている成分とかですね。
「水虫の市販薬を2週間以上塗り続けても治らない」
「市販の水虫薬を塗ったら悪化した」
という場合は、すぐに使うのをやめて、必ず皮膚科を受診するようにしましょう。
個人的には、市販の水虫薬を使うのは、
一度、皮膚科で水虫という確定診断を受けた人限定かなーと考えています。