処方薬のヒルドイドの種類一覧 | 調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬と子育て親育ちブログ

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昭和生まれ2児の母でもある調剤薬局勤務の薬剤師が市販薬や病院の処方薬、薬の飲み合わせなどお薬のこと、大好きなコンビニスィーツや思春期の子育てで感じることなどの日常のアレコレを書いているブログです。

こんにちは。

薬剤師の安美です。

 

 

皮膚科でよく処方されれる保湿剤の

ヒルドイド(ヘパリン類似物質)。

 

私はジェネリックでクリームタイプをつかっていますが、

クリームやローションなどいろいろな種類(剤型)があります。

 

特徴などをわかりやすく、まとめてみました!

 

 

 

・ヒルドイドソフト軟膏
(ヘパリン類似物質油性クリーム)

 

画像はマルホHPより

 

 

保湿剤として一般的に使われています。

 

「軟膏」という名前ですが、

使ったことがある方はわかるように、

実際はクリームです。

 

クリームの基材が油中水型といって、

油性成分がメインで、水性成分を取り囲んでいるタイプが使われています。

 

クリームにしてはべたつきがありますが、

皮膚を保護する効果(被覆性)が高いです。

 

また、ヒルドイドの中で一番刺激感が少ないです。

 

 

 

・ヒルドイドクリーム
(ヘパリン類似物質クリーム)

画像はマルホHPより

 

 

ヒルドイドソフト軟膏とは基材が違います。

 

水中油型(水性成分がメインで、油性成分を取り囲むタイプ)のクリームなので、
ヒルドイドソフト軟膏よりも伸びがよく、べたつきが少ないです。

 

 

以前は、ヒルドイドクリームには添加物としてチモールが使われていたので、

独特な匂いがありました。

(嫌いではなかった!)

 

現在は、添加物にチモールは使われていないので、匂いはありません。

 

 

 

・ヒルドイドローション
(ヘパリン類似物質ローション)


画像はマルホHPより

 

 

ヒルドイドローションは乳液タイプです。

 

なんといっても、塗りやすいのがおすすめポイントです。



・ヒルドイドゲル
(ヘパリン類似物質ゲル)

 

個人的には、あまり使われていない印象があります…。

 

 

・ヒルドイドフォーム
(ヘパリン類似物質外用泡状スプレー)

画像はマルホHPより

 

 


一番新しいタイプのヒルドイドです。

油分を含まないので、
べたつきが少なく、使用感がさっぱりしています。


泡タイプで、体や腕、足など広い範囲に塗りたい時に便利です。

 

私も冬はかさつくので腕や足、お腹周りにお風呂上りに塗っています。

すごくいいですよー^^


 

 

こんな感じで、皮膚科などで処方されるヒルドイドには4種類あります。

 

使用感に特徴がありますが、

保湿効果はほぼ同じです。

 

使いやすさや使う場所、好みで選ぶとよいと思います!