こんにちは。
薬剤師の安美です。
ステロイド軟膏、塗り薬に続いて、
吸入薬の使用期限について今日は書いてみます。
吸入薬というのは、
気管支の炎症を抑えるステロイド成分や
気管支をひろげて呼吸を楽にする成分が入った、
飲むのではなく、吸う薬です。
私の勤務先では、
レルベアという吸入薬がよく使われています。
レルベアについてはこちらのブログ記事に詳しく書いています。
喘息の吸入薬のレルベア、咳への効果と副作用を現役薬剤師が解説!
レルベアの箱には、使用期限が書いてあります。
例えば、箱にEXP2023-05と記載がある場合、
それは未開封時の期限が2023年5月ということです。
薬局で処方される場合は、
箱から出された状態、吸入器と説明書をもらうことが多いですよね。
その時は、吸入器が入っているアルミパッケージに書いてあるのが、開封前の使用期限です。
箱やアルミパッケージに記載されている期限(例:EXP2021-05)は
あくまでも未開封時の期限。
レルベアの開封後の期限は、「室温保存で有効期間6週間」なんです。
吸入薬に配合されている乳糖という添加物が湿気による影響を受けるため、
開封後の期限がしっかり決められています。
なので、一度使い始めたら、まだ余っていても、
使うのは、6週間(約1か月半)以内にするようにしてください。
冷蔵庫で保管したら大丈夫?なんて考えないでくださいね。
メーカーに問い合わせたことがあるのですが、
「保管に気をつけていたとしても、開封後の品質の保証はできない。
開封後の期限の方で管理してほしい。」
という回答でした。
レルベアと同じ仕組みの吸入薬には、
アニュイティやテリルジーがあります。
アニュイティやテリルジーの開封後の使用期限も
レルベアと同じ「室温保存で有効期間6週間」です。
注意してくださいね!